材木を切るのにノコギリを使います。子供の頃は、手引きのノコギリでギコギコやっていたと思います。手引きだと寸法線に沿って水平方向は、まっすぐに切れると思いますが垂直方向は、曲がってしまうことがあります。ここは、やはり直角に切れる文明の利器である丸のこを使用してみようと思いました。
丸のこを用意する
「丸のこなんか持ってません!!」
その場合丸のこを使用するといってもDIY好きで数年先を見越すと何回か使用しそうな雰囲気があれば購入という手もあります。DIY用ならホームセンターブランドのような5000円位からHIKOKI、マキタ、リョービ等工具系有名企業が販売する1万円前後のDIY用の丸のこもあります。
最初は、マキタのM565かHIKOKIのFC6MA3を購入しようかと思っていました。特にFC6MA3は、2021年1月から3月まで複数の通販サイトがセールで8980円になっていたというのもあります。
しかし、1-2回しか使用する気がしない場合結構大きな出費に感じます。しかも、切る回数も数回とかだと尚更勿体無い気がしてきます。
丸のこをレンタルするまで
そこで思いついたのがレンタルです。ネットで調べると2泊3日の往復送料込みで3000円程度でネットから工具レンタル可能なサイトがありました(レンタルトライ)。そこでは、借りられる工具の型番まで指定可能なのでどの位のランクの工具が使用できるか借りる前に分かるので借りやすいかと思います。
更に調べるとなんと最近は、ホームセンターと言われるような実店舗でも工具レンタルをやっているお店があるようです。有名どころでは、カインズホーム、コメリ、DCM、ビバホーム、コーナン等で一泊二日で数百円からインパクトドライバ、ドリル、サンダー等各種工具をレンタルしています。その中で当方の付近にあるお店は、コメリ(大型店パワーの方)ですがコメリは、コメリのクレジットカードを持っていないと工具レンタル出来ないらしいので次点でカインズホームです。とりあえずカインズホームのサイトで調べるとネットで事前予約が可能な「CAINS reserve」というページが見つかります。しかし、当方の居住地近くの店舗は、まだ、非対応のようです。基幹店なのに。
FAQの[レンタル工具の貸し出しはやっていますか?]ページをみると「CAINS Reserve」に掲載の無い店舗でも工具レンタルを行っている店舗があるという記述がありました。しかし、回答は、「各店舗に直接問い合わせて」というとても面倒な回答が掲載されています。コーナンやDCM等では、Webサイトに工具レンタルするのに必要な物やレンタル可能な工具の種類、金額等が掲載されています。しかし、カインズホームWebサイトでは、「CAINZ Reserve」に対応した店舗以外の店舗では、どのような状況なのか記述がありません。「CAINZ Reserve」というページは、最近追加されたページなので工具レンタルにやる気がないわけでは無いようですがやる気が出てきたのが最近で以前は、やる気が無かったようです。
幸い各店舗で工具レンタルを行っているかどうかは、カインズWebサイトの店舗情報の「施設・設備等」に「工具レンタル」の記述があるのでそこで調べて最寄りの実店舗に行き店員に質問しました。レンタルは、サービスだからサービスカウンターだろうとそこの店員に質問するとどこかに電話して工具レンタルは、どこでやっているか質問しています。カインズ工房内で借りられる工具と家に持ち帰れる工具の扱い部署が異なるようでその確認らしいです。サービスカウンターの店員から更に分かる店員にわざわざ質問するという事は、たぶんあまりそういった類の質問をされることがないのかと思います。しばしば質問があるならどの店員もその場で答えられるでしょうしね。そもそも一般のお客は、カインズホームで工具が借りられるという認識がないのかとも思います。店舗正面口から入ってもどこにも工具レンタルしているという記述が無い。やはり工具レンタルに関しては、やる気がないのでしょう。ここは、大規模店舗なんですけどね。
サービスカウンターの店員が問い合わせた結果、資材売り場入口にある「プロカウンター」という窓口で工具レンタルを行っているという事です。「当方は、素人一般人なのにプロカウンターに近寄って大丈夫なのか?」や「プロカウンター」に行ったら「法人等プロにしか貸してないとか言われて無駄足にならないか?」と思いながら無駄に広い店内をテクテクと歩いていきます。到着するまでに100m以上。店員には、会いませんが警備員は、3人すれ違いました。自前の警備員らしいですが「仕込んで店員にすれば客が商品の質問できる機会が上がるのに」と思います。他のホームセンターでこんなに警備員が多い所無いです。カインズホームも中規模店では、警備員いないか少ないのでこの店舗が異常なのかな。そういう客層が多いのか?と思うとなんだか。偏見。
素人、一般人は、敷居が高そうで近づかなそうな名前の「プロカウンター」に到着すると元気な年配風店員が対応してくれました。丸のこを借りたい旨を伝えるとわら半紙のような申込用紙に記述を求められたのでプロ、素人関係なくレンタル可能なようです。ようやく安心。
記述内容は、住所、氏名、電話番号、運転免許証の免許番号です。後は、カインズのポイントカードを提示すると工具レンタルできます。ポイントカード無い場合もその場で作成してレンタル可能らしいです。運転免許がない場合に他の身分を証明できる物で代用可能かどうか不明です。
「お気軽にお問合せください」と言われても電話すれば電話代必要だしわかる人に行きつくまで数分必要です。または、可能かどうかわからない事の為に店舗に行って手の空いている店員を捕まえるのも結構面倒。店員に質問する前に工具レンタルの手がかりを探したり手の空いた店員を見つけるのに店内を彷徨うと警備員が金魚の糞になるというおまけ付き。店舗に問い合わせる前提からお気軽じゃないのだ。
「店舗に問い合わせ」と、漠然とした記述をしてしまうWebサイト担当者は、自企業のお店が無駄に広くて従業員も暇ではないという認識がないのかな?工具レンタル受付窓口、料金、必要な物等この辺りをWebサイトに簡単にでも記述してあればこのような手間が不要なのにと思います。窓口でこれが無いからレンタル出来ませんと言われたらあまり良い気分では、ありません。持ってまた店舗に行かなければならないので手間。
「CAINZ Reserve」掲載だと一泊二日500円~となっていますがこの店舗の「プロカウンター」では、一泊二日300円でした。ポイントカード提示しているのでポイントも入ります。二泊で500円~。料金は、泊数や種類によります。プロカウンターには、レンタル可能な工具と料金一覧の掲載がありました。近隣のカインズ中規模店では、サービスカウンター併設の工房窓口にレンタル工具がありインパクトドライバ等は、あるようですが丸のこは、ありませんでした。大規模店にしかないのかもしれません。また、レンタル受付窓口も店舗によりサービスカウンター、カインズ工房等他の窓口の場合もあるようです。確認面倒です。これは、Webサイトから事前予約可能な「CAINZ Reserve」対応店舗が増えれば楽になりそうです。値段が高くなり扱っている工具がDIY用メインになるようですが。
カインズカード読み取った際に申込書に自動的に必要事項が記入されたものが出てくるのかと思いましたがカード読み取りとレシート発行以外全部手書きでアナログでした。カインズカード必須の意味不明。カインズカード保持者へのサービスという形にしたいのかな。
申込書を記述してカインズカードをレジで読み取られるとカウンターでドン!と樹脂ケースを渡されます。新型コロナウィルス対策かどうか消毒済みという札が付いていましたがケース外観は、砂埃だらけで汚いです。
工具を裸の状態で渡されると持ち帰りが困るのでケースに入っているのは、良いのですが汚い。工事現場等から返却されたのでしょうか。
箱の蓋上には、丸のこを安全に使用する為の説明書きが貼り付けてあります。これは、初めて使用する人にとって親切。Youtubeで調べるとキックバックというのが怖いらしいです。
箱の中には、丸のことこの機種の説明書、替刃の為の六角レンチとレンタルした際の申込書のコピーが入っていました。
外の箱は、汚かったですが消毒済みという事で中身は、綺麗に違いないと思い中の丸のこを取り出すと・・・写真では、見づらいですが埃かぶってました。最後に消毒されてから日時が経過しているのか分かりませんがちょっと怪しい。消毒したら埃無くなりそうですが謎。ただ、木くずなどが大量にポロポロという訳ではないのでサッと持ち手を拭いてエアダスターかけた程度なのかも。300円の物にそんなに従業員の作業時間を要してられないと考えればそんな事もあるように思います。
丸のこをレンタルする前は、刃の直径が165mmのものがでてくると思い込んでいましたが出てきたのは、マキタのM582という190mmのものでした。レンタル品だけあって外見は、結構すれ傷だらけ。良く使い込まれている印象です。
裏面も傷だらけ。
刃等の消耗品は、自分で用意するという事でしたが最初から刃は、付いていました。わざわざ別品を付けると思えないのでマキタの標準純正品だと思いますが良く使い込まれているらしく刻印が読めなかったので実際のところは、不明です。
尺金あてると直角は、出ているようです。隙間があるように見えるのはカメラ片手に尺金を当てているから少し当て方が甘くなっているだけで両手でやった時は、ピシッといってました。
参考にしたYoutubeによるとひっくり返して軽く回して刃のブレが無ければ大丈夫という事なので刃を固定しているボルトが緩んでいないか六角レンチで念のために絞めて確認してから回してみたところブレは、なさそうです。ブレーキやカバーの動作も大丈夫そう。
丸のこ初使用
早速この刃で1×4を切ってみたところ2-3cm程度切り込んだ辺りで回転音が少し苦しそうになったのが分かったのとなかなか切り進まないのでこれが参考に見たYoutube動画で示されていた使い込まれて切れなくなったのこ刃を使用した時の音変化という奴なのだろうと思いそこで作業をいったん辞めました。この状態だとキックバックし易く危険らしいので替刃を買いに行きました。
カインズアプリによると安くてそれなりの替刃の在庫が無いみたいなのでYoutubeで替刃の性能比較をやっていた動画を参考にしてコメリで「どんなもんじゃい」というチップソーを買いました。980円。「くろ」や「くろプラス」などが価格の割に評判がよかったですが「どんなもんじゃい」の方が安いしホームセンターですぐに購入できるのでこちらを選びました。
刃を交換して切ってみると全然違います。「豆腐を切る」までは、行きませんがす~~っと丸のこが進んでいきます。
下の薄い1×4材が交換前の切り口で途中焦げたりガタガタした切り口になっています。
上の厚い2×4材が交換後。左上が黒いのは、新品「どんなもんじゃい」の黒い塗装がこすれて付いたみたいです。切った跡は、紙やすりかける必要ないかなと思う位綺麗に切れました。手引きのノコギリでは、こんなに綺麗に切れないです。素敵。
返却
返却期限は、翌日の店舗営業時間内に借りた窓口であるプロカウンターに持って行きます。持って行くと蓋開けて中身が入っているかチラッと見ただけでで伝票と照合したら返却完了です。一応借りものなので汚い箱を綺麗にして中身も可能な限り綺麗にしてから返却しましたがあのチェックなら木くずを箒で軽く払うだけでも大丈夫だったのかも。それで良いのかカインズホーム。まぁ、でも動作不良とかあったら後で連絡が来るのかな。何もチェックしてないのなら他の人が破損していても分からないので次回借りる時が不安です。
最後に
手引きのノコギリとの切り口の差は、歴然ですし普通に直角に切れるので木口に他の材料を直角に固定したい場合に非常に楽です。初めて丸のこを使用したので最初は、おっかなびっくりでしたがYoutube等で注意点等を調べて危険予知しながら使えば非常に便利です。替刃は、購入しないといけませんがレンタル工具300円+替刃購入980円=1280円でスパスパ切って綺麗な木口が得られるので作業性も非常に向上できて満足。5-10回以上使用しそうな予感がする場合は、ネットで評判を調べて適度な値段の丸のこを購入しても良い気がします。
カインズホームで借りる場合は、「CAINZ Reserve」対応店舗以外の店舗だと店舗によって借りられる工具の確認が面倒ですが数回しか使用しない予感ならレンタルが低出費で便利です。
ホームセンターは、一般家庭の日曜大工向けが元々の語源なのでもっと一般客用のサービス向上を考えた案内、情報提供してほしいですがどこも固定で売り上げが望める法人/職人向けに力を入れているからプロ向け窓口が出現してサービス提供も「プロカウンター」扱いになるのは、仕方ないのかな。
そんなところです。
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