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破損したフレキシブルケーブル(FFC)の修復方法

フレキシブルケーブル 電気製品
フレキシブルケーブル
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PS4等のゲーム機、パソコン、携帯電話、家電品等を分解して中をみるとピロリ~ンとした薄いケーブルが出てくることがあります。大抵は、白色で柔らかく破損し易いです。特にコネクタ部分等は、何度か挿したり外したりしているとピンが浮いたり剥がれたりしてきます。今回は、そのコネクタ部分を修復する方法です。

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フレキシブルケーブルの修復

破損した部分を耐熱テープ等でどこかに固定します。当方は、段ボールにカプトンテープで固定しました。その段ボールの下に使用しないまな板を敷いています。

そしておもむろにヒートガンでケーブルの破損部分付け根辺りを温めます。温度は、ケーブルの表面に耐熱温度が書いてあると思うのでその温度位を目安に様子を見ながら温めていきます。写真のケーブルは、80度となっていました。

温めていくと段々と表面が柔らかくなってくると思います。端っこから少しづつピンセットなどでツンツンしてつかめる箇所を作り摘まんでゆっくりと剥がしていきます。この際温度が高すぎるとケーブルが溶けすぎてグニャグニャになったと思うと横幅が縮んでコネクタのピン位置に合わなくなったりします。低すぎると剥がれません。できれば実験してから本番ケーブルに取り組んだ方が無難です。

剥がれてきたら剥がした被覆は不要なのでハサミで切り捨てます。裏面の青い補強版も過熱後は、たぶん簡単に剥がれると思いますので剥がします。補強版は、再利用するので安全な場所に退避です。投げ捨てては、いけません。

被覆を剥がした箇所は、まだ薄皮が残っているのでこれをヤスリ等で綺麗に剥がします。(カッターでも紙やすりでも削りすぎずに綺麗に剥がせれば何でも大丈夫)

綺麗に剥がせたら破損していた不要な部分を切断します。

ヤスリ等で剥いた箇所が新たなコネクタ接点部分になります。

裏側に剥がして退避した青い補強版を貼り付けます。できればエポキシ系接着剤の方が硬くなるので差し込み時に楽ですが被覆を侵したり接点を侵したりしないでしっかりと接着できれば何でも良いです。

ちなみにFFC工場では、ポリエチレンテレフタレートが接着可能なホットボンド(オレフィン系?)の薄膜を使用して圧着する事が多いそうです。この膜は、個人では、手に入らない気がします。
全く別製品ですがポリエチレン対応で棒状の物は、高温用を販売しているサイトもあるようです。

【接着剤の注意】
補強版接着時に使用する接着剤を今回は、スーパーX2を使用しましたがA-PET(ポリエチレンテレフタレートの薄膜)が接着可能な物を使用しないと剥がれます。スーパーXのハイパーワイド、アロンアルファ2000シリーズ、GPクリヤ(プラスチック用)、プライマーを使用するアロンアルファ(PP、PE等プラスチック用)辺りが通販で手に入ると思います。
エポキシもポリエチレン対応か接着面を荒らさないと綺麗に剥がれると思います。基本的に何接着素材の領域です。

このコネクタ接点部分は、厚さが補強版を含んで0.2mmか0.3mmと規格が決まっているので元々の厚さに合わせます。コネクタによっては、どちらでも対応している事があります。

接着剤は、多すぎると後ではみ出た個所を切断処理しないといけないので適切な量を付けます。接着開始時は、洗濯ばさみ等で接着点を挟んでおけば手が空いて良いでしょう。これではみ出なければOK。はみ出たら固まる前に拭いておいた方が良いかも。セメダインSuperXのような接着剤なら後からでも切れます。エポキシだとヤスリがけでしょうか。

最後に

FFCケーブルは、安いので同じピン数で長さが適切なら購入するのも手ですが大抵1本では、販売してくれないのでその辺りは、天秤だと思います。自分で直せば接着剤代位です。ピンが剥げた個所のみを貼るという手もありますが大抵1ピン剥がれると他も段々と剥がれてくるので今回のような補修方法が良いと思います。
どこかの誰かの何かの手助けになれば良いです。

ちなみにFPC(茶色っぽい半透明ケーブル)の方は、耐熱温度がベラボウに高いのでかなりの温度で温めないと無理です。FPC製造時の張り合わせの仕方によりますが綺麗に剥がれないと思います。ハンダ小手あてても大丈夫な理由は、それ。FFCは、ハンダ小手あてると溶けます。FPCの場合は、ライン上の被覆をコリコリ削ってケーブルの仕様に合わせてうまくやるしかないかな。
そんな感じです。

上の手順を動画にしています。興味のある方は、どうぞ。

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