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杉カフェ板を4枚接着して大きくフラットな天板を持つ机を作る。[Part1]

カフェ板で机 DIY
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通販サイトで奥行700mm以上の机を検索するといくつか700mmや750mmの物が見つかりますが横幅が1000mmや1100mmだったりします。
企業のオフィス向けのいかにも事務机というデザインの机だと奥行750mmで横幅が1800mm位までありますがほぼ全部の企業が「運送企業が個人宅向けのサイズ、重量制限を厳しくしたので配送できません。法人名で発注してください。」的な内容が記述されていて問い合わせても同じ返答が来ます。対応してもらえたとして西濃運輸の営業所受け取りで別料金有。

近所の家具屋なら大きな家具の配送もしてもらえますがサイズに合うのは、どれもダイニングテーブルというカテゴリで天板が一枚板だから「5万円から」というのが一般的。食卓用ならその位の値段でも良いかもしれません。しかし、当方としては、机としてPCを置いたり事務作業や工作に使用する事を想定しています。すぐに小さな傷が付く可能性が高いのでそんな高価なものを使いたくないのです。

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大きな机を作る

「市販品が手に入りづらいなら自分で作ってしまえば良いじゃない!」という考えに至るのは、自然な流れ。

ただ、作るという考えになっても机など作った経験は、ありません。と、いうよりも木工作自体小中学校の図工、技術家庭科以外行ったことがありません。

一応小学校の時に材木で小銭の種類ごとに分けられる貯金箱を作って銀賞を貰った事は、ありますがあれはアイディア賞。小学生の木工作などたかが知れています。

中学校の技術家庭科で使用した金づち、ノコギリ、ドライバ等一般的な工具は、あったので後は、大きな板を購入して天板にし足を付ければ机になるだろうという安易な考えから始まった机制作に関する作業過程の記録を綴っていきます。

机の設計

机を作るといってもサイズや形をある程度は、決めないとどうにもなりません。天板サイズは、横1700mm、奥行800mmという希望があったのでそのサイズ。
最初、「後は、その天板に足を4本付ければOK」的な想定で材料を組む想像をします。

現在当家の食卓で使用しているテーブルが想定サイズより1周り小さいくらいなのでその作りを真似れば良いかと見ているとなんとなく揺れるのです。グラグラまでは、行きませんがキシキシと数mm。そして重量がそれなりに有り足の置いてある箇所を持ち上げると足が有った跡が付いています。食卓の上に置くものは、食事用の食器や食品なので数kgですが今回作る予定の机は、PC、ディスプレイ、工具、作業用品等色々載る予定なのでもう少し重くなります。

それらを考慮すると足をもう少ししっかり接地できる形にしておいた方が良いような気になり天板や足を作る材木も剛性等を考慮して選択しないとダメな気もします。

そこでYoutubeを見たりGoogleで調べたりしたところ天板は、ベラボウに高価な1枚板を除外すると集成材というカテゴリの材料が歪みも少なくフラットで扱いやすいとなっていました。値段もパイン系なら7000円位です。これがお手軽かと思ったのですがなんと当家の小型車に3×6板という畳位のサイズは、載らないことが判明。近所のホームセンターでもこのサイズは、配達してくれません(軽トラックが無料で借りられると知ったのは、机が形になってからであった・・・)。別料金を払えば配達してくれる通販企業もありますが7000円の板を購入して送料8000円とかもったいないです。その為合板系も脱落。

どうやって運ぼうかと思案していると「集成材は、細かい角材や板を接着剤で貼り合わせて一枚板にしているのだから自分で貼り合わせれば一枚板になるじゃない」とまた、安易な電波を受信します。

貼り合わせる接着剤で真っ先に浮かぶのはコニシの黄色い木工用ボンド。Amazonで検索しているとその下のお勧め的な一覧にタイトボンドというアメリカンなボンドが出てきました。赤、青、緑等いくつかの種類がありましたがなんとなくレビューを読んだ後調べたところ食品が接触するような場合でも使用可能、やすりかけが楽、塗装可能、耐水性有、耐久性有等良い性能の評価記事がいくつか出てきました。コニシの木工用ボンドの2倍以上の値段ですが高評価に釣られてタイトボンド3を購入。

タイトボンド3

購入後根太ボンド等のウレタン系やピーアイボンド等も見つけて考慮しましたがどうやらボンド自体の剛性よりも木材の方が耐えられないようなのでタイトボンドで問題ないと言い聞かせつつ見なかったことに。

貼り合わせる材木は、近所のホームセンター(カインズ、コメリ)に販売されているもので探すとSPF、ホワイトウッド、杉、松辺りが主力のようです。なのでその中から奥行800mmをなるべく少ない枚数で実現する事
そして、そして、そし~~~て~~~。

値段が安い事。

を考慮すると杉の破風板かカフェ板が見つかりました。で、破風板(厚さ24mm)は、端が直角ですがカフェ板は、結合することを前提に三角凹凸のサネのような形状になっていたのでこちらを選択。
杉カフェ板1枚のサイズ2000×200x30mmで約4kgなので4枚で約16kg。カインズで1枚1180円。コメリのセール期間だと980円。

大きな机だと材木の水分量に応じてだんだんと反って来る可能性があるようです。反らないようにするには、反り止めという主に角材を天板裏に取り付ける事が一番簡単な対処方法らしいのでその為の角材も購入。45x45x1985mmの赤松を4本。1本約1.8kg、4本で約7.2kg。杉の方が安いですが抗折力(曲げる力)は、松の方が高いので念のため松にしました。コメリで4本束が1600円位。
カフェ板と反り止め用角材で5800円位かな。

天板を作る

材料の選定と購入が終わったので早速天板を作ります。物置と化しているある1室で購入した赤松の角材を反り止めの寸法通り(長辺用が1420mmで2本、短辺用が680mmで3本)に切断すると短辺用や余りの部分が大体カフェ板2枚分を置いて少し長い位になるので都合が良いです。なぜ都合が良いかと言うとクランプの代わりに使用できる為です。

天板用のカフェ板は、最終的に幅1700mmになるので作業し易いように1750mm程度に切ってあります。50mmは、4枚接着後に長さを合わせる為に切り落とす為に少し長めになっています。ここでは、中学校当時のノコギリが老人の歯のように刃欠けが多くなっていたので新規に購入したゼットソー3 265mmを使用しました。力を入れずにギコギコしたら切り口が結構綺麗に切れたのが驚きです。ただ、腕が無いので垂直方向が少し曲がりましたが。こういうのがあるので少し長めにしたのです。

天板をボンドで接着する際に硬化するまで圧着して少し力をかけ続けていないといけないのですが人間が実行するには、無理な作業の為通常は、長いクランプという道具を使用します。しかし、当家には、ありません。長いクランプは、1個1000円以上するので今回の作業の為だけに購入するのももったいないです。今後DIY等で使用予定なら購入も良いかもしれませんが当方は、いりません。そこで角材を代用します。

カフェ板を置いてみたところ

角材の1端に端材をビスうちしてストッパーにします。

クランプの代用角材端に端材をビスうち

タイトボンド3を塗る箇所は、垂れて角材と接着されてしまう可能性があるので角材の接着面の辺りに掃除用のコロコロの紙を1枚貼っています。シールを剥がした後の剥離紙等接着されづらい物を使用すると良いと思います。

角材に掃除用コロコロの剥離紙をつける

天板の接着するサネ的な部分にタイトボンド3を塗ります。ボンドは、通常薄く塗った方が良いのですが今回は、サネ的な部分が0.1mmの隙間もなく綺麗にくっつく訳では、無いので多めに付けてズレる部分の隙間埋めを期待するので多めに塗ります。タイトボンド3は、流動性が高いのでサネ的部分を押し付けた際に隙間がある部分は、重力で下に垂れていきます。なので下に新聞紙、ビニール等床にボンドが付かない配慮が必要です。タイトボンド3は、115mlを購入しましたが足りません。カフェ板の長辺3箇所を接着しないといけなかったですがギリギリ2か所接着したところで空になりました。追加で結局450mlを購入。そちらは、反り止め付けたり他作業にも使用して半分以上残ったので最初から450mlを購入していれば丁度良かった。両面に多めに付けるという事で計算が狂ったと思います。

杉カフェ板のサネ的部分にタイトボンド3を塗ります

ちなみにホームセンターでカフェ板のサネ的部分を何枚も合わせてみましたが材木であるので多少の反りが合ったり1枚1枚で癖があるようでキッチリ、ガッチリと隙間なく合うのは、少なかったです。色合いも暗め、明るめ、虫食いのような小さな穴が点々とあるもの等色々あったので店員の目を気にせずワガママに15分位良さそうなのを探しました。選ばれなかったカフェ板は、綺麗に元通りキッチリと積み直したので多分大丈夫。

話戻りますがタイトボンドは、固まる前なら濡れた布/キッチンペーパー等で拭きとれます。
材木のように吸い込みのある素材の場合は、少し吸い込むのでカーペットの毛羽が硬くなったり材木なら塗装時に少し色映えが異なりますので垂らさないように気を付けた方が楽です。

ボンドを塗ったらカフェ板の上下左右のズレが少ないように気を付けながら最初に用意した角材のストッパーに押し付けるように接着面を押し付けます。
奥のストッパー側に少しコンコンとカフェ板の手前を軽くたたくと接着面の密着度が上がるようです。

角材でクランプの代用

ストッパー側に気持ち押しながら端材を手前の角材にビス止めします。この際接着面に圧力がかかるように軽く押しつつ斜めにビスをうちます。

ビスうちには、HikokiのFWH14DGLという14.4Vのドリルドライバを使用しています。初めての購入でしたが穴あけ、ビスうち双方何も問題を感じません。若干大きい気はしますが許容範囲内。脚を作ったところでバッテリ空になり付属の2本目に交換した位バッテリの持ちも良いと思います。充電も30分位です。

材木の反りがあるので横幅1700mmでは、左右の端と真ん中の3箇所に角材代用クランプを入れた方が良さそうです。反りが数mmあってずれているのが目で明確に見える場合は、板の上に重しを置いたり上側に段差をなくすためのまっすぐな角材等を押し当てる等の方法があると思います。板の反り具合によっては、緩くなる部分もあったのでその場合マイナスドライバを差し込んで更に圧着度を増して誤魔化しました。

圧着度を上げる為にマイナスドライバを挟む

ボンドが垂れるとこんな感じでツララの発生初期のようになって垂れます。板の端の方は、反りの影響があり隙間が開くのでこんな感じです。

垂れているタイトボンド3

タイトボンド3が硬化すると茶色っぽい色になります。接着面にズレや隙間があるとタイトボンドが下に流れてこのように穴ができます。楊枝を穴に入れてみると1-2mm程度なので上の方が少し抜けているだけのようです。

ボンド硬化後の穴

タイトボンド3が垂れた個所が硬化するとモコモコと下の写真のようになります。後で削れるので板面に付いていなければ問題ないです。

垂れた状態で硬化したタイトボンド

下に敷いた新聞紙の上で固まったタイトボンド3。この量が床に直接落ちたら綺麗にするのが結構大変でしょうね。

下に敷いた新聞紙に垂れたタイトボンド

サネ的な部分がピッタリと合わさるとこのように角の面取りされた部分が溝になります。

カフェ板を合わせた時にできる合わせ目の溝

接着としては、良いのでしょうがフラットな天板という観点では、この溝が宜しくないのでボンドが硬化後にこの溝とボンド硬化後にできる穴を埋める目的でこの部分に更に追いボンド?をしました。タイトボンド3を使用するのは初めてですが硬化後に硬くなるのでヤスリかけが楽というレビューを信じて実行しています。

溝に追いボンド

接着は、カフェ板2枚の物が2個出来たら最後にそれらを結合した方が正解のようです。結合の際は、反り止めの角材の長い物2本と余りが1000mm程度ある筈なのでそれを使用すれば4枚でも代用クランプできます。
面倒臭がって4枚一度に接着しようとすると圧着の時点でズレが出て天板面の角度が付いてしまうと思います。面を平らにする為の角材や重り等で平らにする自信がある場合は、好きにしたら良いと思います。売り物では、なくDIYですしね。

最後の結合作業が終わった後大事を取って3日以上乾燥硬化の為置いておきました。

面の穴、凹み処理

杉のカフェ板の面を見ると節が抜けていたり凹みがあるかもしれません。当方の購入したカフェ板にもボロボロと破片が取れる節穴や押したらスッポリと抜けてしまった節穴がありました。穴や凹みがあるとフラットな天板の障害になります。塗装の際にも障害になります。

カフェ板の節穴

その場合は、パテ埋めします。通常こちらの作業が接着より先なのかもしれませんが接着の待ち時間に実行する方が良いと思い後工程にしています。
使用したのは、コニシの木材補修用ウッドパテですがセメダイン等でも用途は、同じなので好きなのを選択すれば良いと思います。抜けた節穴等は、エポキシパテが良いかと思いましたがこれで問題なかったです。
色は、タモ白という物を選択しましたが杉のカフェ板には少し白すぎだったようです。何が困るのかは、塗装時に記述。

コニシ ウッドパテ タモ白

新品を使用する時最初に泡がでます。これは、そういうものらしいです。

泡をティッシュなどで拭いて更にチューブを押すとパテが出ます。

とりあえずこんな量で行きます。

パテに付属のコテの腹辺りでパテを節穴に押し付けるようにします。

コテの腹で押して節穴の奥にパテを押し込むように塗ったらコテを立ててコテ先で表面を擦切るように余分なパテを拭いコテについたパテをもう一度節穴に押し込む。という流れを何度か実行します。
できれば節穴の外のパテは、綺麗に取った方が硬化後の紙やすりかけが楽になります。これで24時間以上待ちます。その後多分穴の真ん中がへこむのでもう一度パテ塗り作業を行います。平らにしたらもう一度24時間待ちます。パテを多めに使用した箇所は、中の方は、1週間程度乾かないです。焦るとやすりかけの際に凸凹になってやり直しです。

パテが硬化後水分が蒸発した分痩せるので盛り上げて置いた方が良いという人もいますが今回の天板のように節穴の数が多い場合盛り上げておくと紙やすりかけがかなり大変です。今回平らにしたり盛り上げたりした部分を作って実験した結果からです。節穴と表面の傷や凹みも含めて裏表で40か所位パテ塗りしたので紙やすりかけは、結構大変でした。サンダーとかこの作業の為だけに買うのももったいないですので全て人力です。

硬化後とヤスリ掛け後は、Part2で示します。

段差除去作業

接着面の硬化後板の反りにより3-5mm程度段差が端にできました。この段差は、フラットな天板の障害です。

そこでカンナを使用して削ります。

上のカンナは、中学校の技術家庭科で強制購入だったものですが授業で習った通り刃を金づちでたたき0.1mm程度出して削ると下の画像のように片手でもスルスルと鰹節レベルの木くずが削れます。1mm以上材木を削るのに紙やすりでは、日が暮れても修正できるかどうか分からない位じゃないかと思います。紙やすりも何十枚も使用するでしょうし。なのでこういう場合は、カンナです。購入時に真っすぐな板が見つかればこういう作業が減って楽ですけどね。

カンナを使用してほぼ平らになりました。ささくれ立っているのは、材木の水分量や部位等によりどうにもならないらしいので後工程の紙やすりかけの際に頑張ってみます。ちなみにカンナ掛けに自信があるならパテを塗った箇所もカンナで削ってしまうと結構楽になるという事を7割位紙やすりかけをしてから気づきました。

カンナで削った削り粕は、下画像位の量になりました。刃先の調整ができていれば素人でもそれなりに削れます。後で紙やすりをかけるので刃を出しすぎてガガガと引っかかって凸凹にしなければ大丈夫。

カフェ板の表面を良く見ると横方向に筋が入っています。たぶん製材時のノコギリ跡なんだと思いますがステイン等の薄い塗料で塗装後にこの後がなんとなく見えます。これが嫌な場合天板前面にカンナをかけるか紙やすりかけをかなり頑張るのかと思います。

最後に

カフェ板の表面がまぁまぁ平らなのと接着時に下に入れた代用クランプ角材でも意外に綺麗に平面に近く接着ができたので着色とウレタンニス塗装後フラットな一枚板の天板にできそうな予感がします。

Part2では、パテ埋めした箇所の重点ヤスリかけ、天板全体の毛羽を取る軽いやすりかけ、反り止めの取り付け等を記述予定です。

ここまでの作業内容を動画にしたものをYoutubeに上げているので興味のある方は、下からどうぞ。

コメント

  1. 匿名 より:

    作成 × 作製 ○

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