当方の自転車は、5年以上物です。走行距離もおおよそ1500kmを超えています。当然タイヤ、チューブ、ギヤ、鍵、ライト、ペダル、ブレーキと色々な箇所に問題が起こってきます。
そんなところで今回は、前輪のブレーキです。後輪に関しては、以前メタルリンクブレーキのグリス注入として書いていますので既に対処済みです。使用頻度や負荷の違いにより後輪に比べて前輪のブレーキの劣化は、遅いイメージですがそんな前輪ブレーキも処置しないといけない時期がやってきます。前輪のブレーキが利かなくなるのです。
なにか最近前輪のブレーキをかけても滑る気がするそしてブレーキレバーを握るとハンドルにカチンとくっつくような気がしていましたがそれがだんだんと顕著になりハンドルに明確にブレーキレバーがくっつきます。以前は、坂道で後輪に続き前輪ブレーキも握れば止まれていたのがスルスルスルーと滑ってなかなか止まりません。後輪もメタルリンクブレーキなのでね。正直この1か月程は、下り坂で軽い恐怖心を持っていました。「ブレーキ利かない。横から飛び出されたら止まれない・・・」って。整備不良の軽車両の走行は、うんたらかんたら・・・。と、いう訳で前輪ブレーキの状態を調べるとすぐにわかります。というかブレーキが徐々に利かなくなって来る理由など2-3個しかないのですけどね。その大多数は、ブレーキワイヤーが伸びるかブレーキシューの摩耗でしょう。
前輪ブレーキワイヤーとブレーキシューの購入
前輪ブレーキを見ますと一目瞭然です。ブレーキシューが削れて薄くなっています。これでは、ブレーキレバーの握りも深くなりますしそもそも摩擦力も減っていくでしょう。
ブレーキシューは、最初ダイソーの物が良いかなぁ?と思いましたが色が赤いのしかなかったので止めました。近所のホームセンターでは、700円とか少々お高いので保留。そこでいつもの通販サイトで検索すると大量に出てきますがそのほとんどがマウンテンバイクとか漫画の自転車ペダルに出てくるような高速走行用の物ばかりでシティサイクル用は、数個しかありません。ブレーキシューなどどこの物でも同じだろうと数百円の安い物を探しそのレビューを読むとびっくりなのが「交換して2週間程度でブレーキを掛けたらゴムの部分がすっ飛んだ」という記述がある物がありました。とても怖いです。かといって1000円以上の物を探しても高速車両用しか出てきません。シティサイクル用の自転車の方が世の中に存在している台数は、多そうなのに高速車両用の方が大量に掲載されているという事は、売れない=シティサイクルは、ほとんどブレーキシューの交換が行われることが無いという事なのかもしれません。小学校、中学校、高等学校と学校卒業するたびに自転車買い替える人多そうですし就職して引っ越しすると自転車買い替えとか自転車ごと買い替える事が多いのかもしれません。
ブレーキワイヤーに関しては、どこでも同じだと思いダイソーの後輪用ワイヤーを使用します。なんで後輪用?何故か後輪用しか売ってないのです。まぁ、大は小を兼ねるという事で切れば良いだけなのですけどね。
で、ブレーキシューは、通販サイトでこちらを購入。色が灰色なのが気に入りませんがまぁ、400円前後と許容範囲だったので。
ブレーキワイヤーとブレーキシューの交換
使用した工具は、モンキーレンチと普通のペンチです。ナットを外せてワイヤーを引っ張るのに使えれば他のレンチでもプライヤーでも何でも良いです。
他に手が汚れるので軍手とかビニール手袋等あった方が良いかも。
ブレーキワイヤーは、ブレーキのナットを緩めてワイヤーを弛ませてからワイヤーレバーに引っかかっている円柱状の部分を溝に合わせて外してパイプみたいのから引き抜いてから新しい物を抜いた後のパイプに逆手順で挿入してあげれば良いだけです。この段階では、まだ、ワイヤーをナットで締めません。通すだけです。長い部分は、ペンチの歯の部分などで適度な長さで切ります。解らない場合は、古いワイヤーの長さに合わせれば良いのでは?
次にブレーキシューの交換です。
ブレーキシューもナットで止まっているのでそれを回して外します。
すり減り過ぎてゴムを固定している内部の金属が出てきています。これでは、ホイールを金属が削って傷だらけになりそうです。
片側は、綺麗に均等に削れていますがもう片方は、斜めに削れています。当方の自転車は、チェーン店の「自転車のあさひ」で購入しましたが最初から前輪ブレーキのアーム片側が曲がっているというよろしくない状態でした。まぁ、走行には、問題なかったのでクレーム付けなかったですが「あさひ」の自転車整備士資格とやらを疑う原因になっていたりして。組立時に交換だと費用が必要だし気付かずに購入していく人が居るだろうとしれっと販売したのかな。ここに引っかかった人が居るし。
そして一部が全くすり減っていないことからブレーキシューの一部がホイールから飛び出ていた事を示しています。新しいブレーキシューのパッケージ裏側にある取り付け方法では、「飛び出さないよう取り付けて」となっていますが「あさひ」で組み立てた人とどちらが正しいのでしょうね?
取り付けは、取り外しの逆の手順を行うだけ。当方は、取り付け説明書の通りに飛び出さないように取り付けました。
最後に写真の右側のブレーキワイヤーを引っ張りながらブレーキシューとホイールの隙間が両側とも2-3mm程度になる様にしてナットを締めれば完了です。一応この手のブレーキには、アジャスターとかついているのですが大して調整できないのでワイヤーをうまい具合に取り付ける方が手っ取り早いと当方は、思いこんでおります。
で、実際に走行してどうなったかと言うと土手のスロープ等急坂でも途中で止まれるようになりました。これで安心ですね。
最後に
後輪ブレーキが最近流行りのローラーブレーキやその前のメタルリンクブレーキだとそれだけでは、タイヤをロックしないので急坂では、制動力が足りません。滑っていきます。キーキーならないという点では、良いのですが下り坂の多い地方では、あまりよろしくない気もします。そのような場合は、前輪ブレーキが制動力の要になります。坂道などでは、ドラムブレーキの方が制動力がよいのかなぁとも思います。キーキーですけどね。
まぁ、そんなこんなで非常に重要な前輪ブレーキですので良く利くようになって良かったです。自分で交換すれば500円以下です。ただ、ブレーキの取り付け、調整もしっかりと出来る自信のない人は、自転車屋さんでやって貰った方が無難かな。1500円位ですしね。
そんなところです。
キャプテンスタッグ 軽快車用ブレーキシューアルミリム用 Y-2430
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