PS4(CUH-1200)のジャンク品を手に入れたのでとりあえず電源を入れてみたところLEDが青く光る事2回。しかし、その後無言になってしまう症状。電源ケーブルを外してもう一度接続後電源ボタンを押すとやはり同じようにLEDが2回点滅した後無言。これが世にいう「ブルーライトです。」・・・目に悪い!。もとい「ブルーライトオブデス=Blue Light Of Death(BLOD)」という物らしい。
BLODは、他にもいくつか症状があるようですが2回点滅後電源切断で何も起こらない場合は、ほぼほぼ電源の問題のようです。最初は、5V待機電源でLEDを点灯させて主電力の12Vを呼び導通させてPS4を起動するという流れが起動プロセスです。
その際に12Vが流れてこないのでそのまま12Vがやる気ないなら俺たちも寝ようという事で5Vも動作停止して電源切断となるようです。個人的な想像。
なので怪しいのは、12V系の出力=電源ということか?
PS4本体分解
電源に到達する為にまずは、ボディを分解しなければなりません。「うははは、良いでは、ないか」、「あ~れ~お代官様いけませぬ~」的な流れで外装をはいでいきます。まぁ、分解中何を考えるのかは、自由ってことで。
まずは、標準で外せるようになっているHDDを外します。HDDは、衝撃に弱いので真っ先に外します。表面の溝の上側辺りを上に向けて少しづつ力をかけて行くと蓋が外れるので出てきたHDDの前にあるネジを外して金属マウント毎引っこ抜きます。
開封禁止シールを剥がすとトルクスネジが出てくるのでそれを外します。そして角に爪が引っ掛けてある構造なのでその部分をマイナスドライバ等で傷を最小限にするように気を付けながら外します。握力に自信のある人は、手でも行けるかもしれません。
電源ユニットがある側を開きます。当方はよくわからないので両面外しました。白いケーブルの下にあるプラスチックの箱が電源ユニットです。左側に黒いケーブルが付いているのでそれを慎重に抜きます。そして左右を持ち少しづつ揺するように上に力をかけていきます。結構しんどいです。下の写真左下基板から突き出た2本の電極が12V電源の接続端子なのですがそれが長く硬いのでなかなか抜けません。かといって強引にいくとこの端子がごっそり外れて破損することもあります。少しづつ頑張るしかありません。当方の奮闘は、最後にある動画を見てください。
電源ユニットADP-200ER
下が取り外した電源ユニット。PS4の型番毎に電源ユニットも異なるのでご注意。
この電源100Vが最大2.5A(単純計算で250W)入力ですが12V系が最大16A(単純計算で192W)も出せる凄い電源です。5V系(実4.8V)1.5A(8W)と単純に考えると200W出力?
詳しくないですが効率80%出力と考えてよいのでしょうか。スリムタイプの2000系の電源だともっと高効率とか雑誌に書いてありました。
先ほど記述した12Vの垂直の電極が刺さっている部分です。ここが後に重要。
電源ユニットを分解します。ネジは、裏側に1本あるだけなので外します。後は、やはり爪で引っ掛けてあるので外して行きます。電源ユニットは、見えないから傷ついても良いと思う方は、マイナスドライバでガンガンこじっていけば外れます。爪も割れてしまう可能性は、ありますが。
嫌な人は、割れないように考えながら少しづつ爪の方向等を考慮し少し開いては、爪の様子を見て等地道に頑張って開けていきます。メーカーでは、どうやって開けているのでしょうね?
この電源は、大抵表のMOSFETや抵抗等があぼ~んしている事が多いです。
しかし、今回は、表面は、問題なし。テスターあてても大丈夫そう。裏面を見るとダイオードが大爆発したような跡がありました。
この電源を開けた際にブラウンGのバラバラ死骸が1匹分出てきたので多分接触、感電、ショートという事でしょうね。合掌。
ですので裏面をとりあえず修復してみます。
修復にあたり爆心地に関連していそうなラインに連なる物とその周辺を調べたところ爆心地に直接連なるラインの抵抗値が抵抗上に記述の値と異なります。
ぱっと見で見て電源用ICのDDA001AG(ムカデみたいに足が多い奴)も噴火しています。
そういえばどうやって調査するかと言えば簡単です。疑わしい物を全部外す。そして全部テスターでチェック。抵抗、容量、ショート等。
各部品が付いていた後にある深朱色は、接着剤みたいです。リフロー時に部品が動かないようにでしょうね。
結果、2MΩ抵抗が3個、1ufのコンデンサが1個、DDA001AGが1個、PDZ7.5Bが1個破損、噴火、爆発、抵抗損失していました。
そこで新品を適当(適切)に購入してくっつけます。
修理後のユニット単体テスト
この状態で基板上を絶縁して100Vを指して12Vが出るかテストします。100V接続したら分解する際に黒いケーブルが接続されていた5V系コネクタのACDC_STBYとACIN_DETを何かでショートさせます。
注意:とてもとてもとても非常にとてつもなく100V電源は、危険です。100Vの通電テストを真似する場合は、金属部分に絶対に触れないようにしましょう。プロの方は、好きにしてください。
修理が成功していれば下の画像の12V系コネクタから12V前後が出力されます。この穴に直流電圧モードでテスターを突っ込みます。12Vが出るのは、上のショートを持続している間だけです。12V出た後ショートをやめると表面のコンデンサに蓄電された電力が消費されるまで徐々に電圧が下がりながら出力が弱まっていくさまが見えると思います。
12V前後がずっと出続けていれば修理成功とみなして電源ケースを組み立て直しPS4に合体します。
合体後テスト
PS4に電源ユニットを戻して電源ボタンを押して電源が入ってLedが点灯/点滅し続けた後Ledが白点灯になり画面が出ればまずは、修理成功と言えると思います。
で、実際にポチっとなしたところ問題なく動作しました。
最後に
今回は、爆心地周辺以外に損傷がなかったようなので比較的簡単に修理完了しました。
その後2か月程度経過していますが特に問題なくゲームできていますので修理成功だと思います。
修理箇所は、機種や症状その時々で異なりますのであくまでも今回は、参考程度にどぞ。
上記の内容は、不具合確認から分解、修理等最後まで下の動画にほぼ全編収録しています。参考にどうぞ。
コメント
[…] https://komaretel.net/repairanddiy/electricappliances/ps4-blod-repair-powersupply/ […]