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以前作った大きな机の上に載せる横幅1700mmの棚を作った

DIY
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以前1700×800の机を作りました。素人が作ったには、悪くない出来だったと思います。手抜き箇所は、ありますが。

机を使用していてこの机の上の空間が空いているのがもったいない気がしたので棚を作ろうと思い立ってしまいました。

思い立ったが吉日ということで気軽に棚を作り始めます。

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材料選定

横幅が1700mmもあるので細い材木では、荷物を載せた際にたわんだり折れたりすると想像できます。しかし、どういう材木がどの程度の強度があるのか素人には、わかりません。

そこでググりまくったところ世の中には、頭の良い人がいるようで材木の強度計算を行える式が存在しているようです。しかも、材料種別や寸法を入力して簡単な計算結果を算出してくれるイケテルWebサイトがいくつか存在しています。住宅用ではありますが参考になります。「らくちん設計.com梁のたわみ計算

床と並行になる荷物が載る部分を左右からどのように空中に支えるかでも計算結果が変わってきます。

杉は、安いですが柔らかいので除いて米松は、高価なので結局赤松で躯体の枠木とします。一番重量がかかりそうな梁となる棚の手前側には、1X4材(SPFかホワイトウッド)を使用することになりました。

1X4材を2X4材にすれば1本でも良さそうですが棚板を5.5mmの合板にする為押した際のベコベコ防止に適度な広さを開けて1X4材2本とする事にしました。

棚板以外に背板、側板も5.5mmの合板で軽く、安く仕上げます。

制作開始

準備した材木は、以下の通りです。

枠木用の赤松角材30X40X1820mmの角材を10本
棚板の下の梁材1X4X1820mmを2本
5.5mm合板1820X910mmを4枚
机を作った際に余った45X45mmの端材360mmを1本

赤松の角材は、カインズホームで6本束が安かったので購入したら表面ガサガサの物が混じっていました。面方向に反っているだけならまだしも捻じれている物もあったり余りよろしくない感じ。
残りの6本は、少々高くなりますがコメリで購入したところこちらは、面方向の軽い反りのみで良い感じ。B級となっていましたがクリア材を長期間置いておいたら反ってしまったので束ねて処分品にしたのかという位綺麗でした。同じ赤松でサイズも同じなのに重さも全然違います。コメリが重い。含水率の違いかな?

左がカインズホーム、右がコメリ

5.5mm合板は、1820mmの長さだと当家の小型車に載らないのでカインズホームで1100mmで全部切ってもらいました。裏は、全部赤いですが表が白いのと赤いのがあるのが良く分からなかったので白で統一して購入。合板に綺麗さを求めるならシナ合板らしいですが4倍くらいの値段するので断念。普通のF☆☆☆☆JIS合板です。

塗装

枠木は、和信の水性ポアーステインのオークを薄めて1回塗り(後で後悔)した後つや消しウレタンニスで2回塗り仕上げ。

梁材の1X4材も同じステインのオークですがこちらは、原液のまま2回塗って濃くしてからつや消しウレタンニスにオークステインを混ぜて2回塗り仕上げ。(仕上がり後に枠木も濃くしておいた方が見栄えが良かったと後悔)

真ん中がけやき、左と右がオーク原液。両方ウレタンニス塗り後

5.5ミリ合板は、室内壁塗り用の水性ペンキを塗ります。「ニッペ 水性つや消し塗料DIYペンキ 500ML グレージュ」という物を塗ったのですが乾燥後なにか匂います。

STYLE DIYペンキ
STYLE DIY ペンキ 裏書

一般的なシンナーやペンキの臭いとは、異なる異質な臭い。なんでしょう。耐え難いような酷い物では、なくほのかに臭います。同じような臭いに該当する記憶がありません。棚なのですぐ頭上に有る為臭いが感じ取れてしまいそうです。

それに2021年の春先に頻繁に放映していた「チョーキング知らない感じ?」のCMでやっているチョーキングがつや消しペンキは、起こりやすいようです。

組立

枠木を組みます。まず、漢字の田型に組みます。

組むのは、ビス2本打ちで固定です。70mmのコーススレッド。

真ん中部分は、ビスを外側から打てないので斜め打ちします。ドリルで2~3箇所穴を開けて彫刻刀等で整えれば穴が完成するのでそこに斜めにビスを差し込んでおいてから固定する箇所に合わせて全部締めます。

このレベルだと手回しのドライバでは、回らないので電動ドライバ必須です。

田型になったら下の段にもう一本縦に追加して左右の枠木は、完了。

左右の枠木を長い角材で連結して躯体を作っていきます。

背面も田型にします。背面が田型になったら棚板を載せる梁としての1X4材を2本中央と手前に取り付けます。写真には、載っていませんが梁材と背面の間に45X45の角材を1本入れています。棚板用の合板に1100mmに切った余り2枚を使用すれば合板1枚分購入しなくて良いので途中で設計変更になった結果必要になりました。

要するに元々は、1枚の大きい合板を棚板として使用する予定が2枚の余りの合板を使用する事になったので2枚の合板の合わせ目をビス打ちしたいので受材として中央部分に45X45の角材を追加したという事です。(1700mmX910mmの合板が当家の小型車に載らない事を購入に行った際に思い出したのです)
下の写真は、完成後ですが下側から見ると真ん中にある45X45の受材が中央に見えます。

骨組が出来たところで背板と側板を貼ります。

合板は、ペンキ塗りしましたが異臭問題でよろしくないので今更塗り直しも面倒な為壁紙を貼る事にしました。壁紙は、表面がビニル素材なので臭いもシャットアウトしてくれるし汚れも拭けば綺麗になるし良いことづくめだと思った次第。有名どころは、3社位あるみたいですがとりあえず一番有名そうなサンゲツを選択。

合板の下地をパテで整えます。合板の表面は、比較的綺麗ですが裏面は、酷い物ですので綺麗に平らにします。パテ埋め処理をしないと壁紙貼った後に跡が分かったり剥がれの原因になるようです。

糊は、基本的にどこの物でも成分的にそんなに異ならないようですが業者の人が良く使うらしいルーアマイルドを選択しました。ただ、こちらは、水を入れて混ぜ混ぜしないといけないので結構面倒。綺麗に混ざらないとダマが出来て塗った時にそこが厚塗り箇所やデコボコ箇所になります。アサヒペンの糊の方がそのまま使用できるので良いかも。防腐剤が入っていますが。

ルーアマイルド
ルーアマイルド

原液は、パックの餡子みたいな感じで硬めです。水を入れて混ぜると幼稚園で使用したでんぷん糊のような硬さになります。

糊は、刷毛塗りです。一番安いアサヒペンの糊用刷毛

糊を壁紙の裏側に刷毛で塗ります。水の量が少ないと伸びが悪いと記述がありますが多めに入れてもやっぱり伸びが悪いです。何が悪いのでしょう。ベッチャリ付けて頑張って少しづつ伸ばしていくような流れです。5cm位しか伸びませんが。

糊を合板の大きさに塗り終わったら合板を載せて裏返して何かで壁紙を擦ります。最初広告を丸めた物でやりましたが広告のインクが壁紙に付いてしまうのでやめて2X4材の端材にフェルトを巻いて角に力を込めて余分な糊と空気を外に押し出すように擦って行ったら綺麗になりました。

ただ、ペンキを塗った面は、水分の吸い込みが悪いので端の方が浮いてきます。各角に重しを載せてしばらくほっておきます。(本来は、塗装面用の糊を使用するのが正解のようです)

合板のサイズよりも一回り大きめにしてある壁紙の端を反対面に折ると合板の側面も壁紙になるのでこの部分も糊を塗って貼ります。

合板の片側に壁紙を貼ったら枠木の側面に貼ります。 枠木に15cm~20cm毎にビス止めします。

ビスを打った箇所も本来は、パテ埋めした方が良いです。後で気づきましたがビスの頭上は、糊が付かないのでここが丸く浮いた感じになります。

側板が貼り終わったら背板を同じ要領で貼ります。

合板貼りに使用しているビスは、25mmの安いコーススレッドです。16mm位でも良かったかも。

背板は、2枚なので中央で綺麗に合うように貼ります。

側板と背板の合わせ目は、下のとおり背板の方が大きくなります。

上が背板、右が側板

外側に壁紙を貼ります。合板より少し大きめに切った壁紙を貼って糊が乾いたら枠木にそってカッターの刃を全部出してス~~っとはみ出した壁紙を切れば綺麗に切れます。

棚板を貼りますが棚板が載る箇所は、枠木があるので枠木の分削ります。ノコギリでも大刃カッターでも切れます。

棚板を載せてビス打ちしたら壁紙を良い感じにカッターで枠木位置を切りながら貼っていきます。

手前側は、棚板を貼る前に少し挟んでおくと綺麗に合板の側面が隠れます。

24時間後壁紙の糊が乾いたら枠木の下に硬質フェルトを貼ります。安く上げるためにA4サイズの物を枠木の幅に切ります。

細長く切ったフェルトを枠木の下に隙間なく貼ります。机の上に傷が付いても良ければ貼らなくても良いです。

頑張って机の上に棚を載せたらもう一つ気になるのが棚が載っているだけなのでこけて押したり大きな地震でずれて落ちないかという事です。

対策が必要だと思い巾広金折を用意します。前用が75mm、後ろ用が60mmにしました。

このままでも良いのですがよりグリップ力を上げるために滑り止めを貼ります。

棚の枠木の真ん中に穴を開けて鬼目ナットを取り付けます。これで移動や掃除の時など上下分離できます。

棚の鬼目ナットの位置にマジックで印をして穴あけ位置を確認。

印を付けた個所にドリルで穴を開けます。

ビスは、飛び出ていない低頭ビスを使用しました。

ネジを締めると平らになります。

後ろも同じ手筈で取り付けます。これで棚がずれないので安全です。

パソコンや照明の配線を通す箇所がないので穴を開けます。机の天板は、切りたくないので棚の背板に穴を開けます。穴の位置にマスキングテープを貼ります。

定規などを当ててカッターで少しづつ同じ個所をなぞると綺麗に切れます。

これで配線を通せます。

そして完成。

費用など

材料費は、2021年5月前後の価格です。
購入店舗は、近所のカインズホーム、コメリ、Amazon、ヨドバシ.com、楽天等
【材木】合計7246円
赤松30X40X1820の6本束2個 1080円+1200=2280円(カインズ、コメリ)
1X4材X1820 298円×2=596円(カインズ、コメリ)
1820x910X5.5 JAS合板 1080X4=4320円+1100mm切断費用50円=4370円(カインズ)

【壁紙】合計4184円
サンゲツ TH30320(側板、背板の内側) 4.6m 1334円(楽天)
サンゲツ TH30325(側板、背板の外側) 4.6m 1334円 (楽天)
サンゲツ TH30324(棚板下面) 1.7m 493円 (楽天)
サンゲツ TH30322(棚板上面) 1.7m 493円 (楽天)
ヤヨイ化学 ルーアマイルド 350g 398円
アサヒペン 壁紙用P90刷毛90mm 132円

【ビス】合計496円
カインズPB 25mm スリムコーススレッド 298円(カインズ)
カインズPB 70mm スリムコーススレッド 198円 (カインズ)
八幡ネジ 超低頭小ねじ 198円 (カインズ)

【塗料】合計3306円
ニッペ 水性つや消し塗料DIYペンキ 500ML グレージュ  1310円(ヨドバシ)
和信 水性ウレタンニス つや消しクリア 500ml 1498円
和信 水性ポアーステイン オーク 130ml 498円

【その他】
巾広折金 TRUSCO ユニクロワイドアングル 75mm 205円×2=410円
巾広折金 ダイドーハント 60mm 198円X2=396円 (カインズ)
フェルトシート 大判30×21cm 厚さ5.5mm ブラウン 999円

総計:16627円

壁紙代がかかっている気もしますが実際に同じ面積をステイン+ニス系で賄うと同じ位の費用が必要になります。その為ペンキを塗る方向だったのですが少々難ありで壁紙になりました。
安く上げようとするなら側板や背板を貼らなければ5000~6000円位になりそうです。

側板や背板を付けると机上は、暗い為現在デスクライト等を持っていなければ照明も付けないといけないのでその費用も追加されていきます。

最後に

棚部分のサイズが1700mmX600mm程度の広い面積の棚が完成しました。壁紙を貼ったので見栄えは、かなり良いと思います。

棚が広いので結構な物を置けます。耐荷重も計算上は、30kg以上あるはずなので一般的な雑貨を置く棚としては、十二分だと思います。本などをびっしり並べる場合は、横幅が1700と広いので棚手前の梁材を2X4材2本か3本にした方が良いと思います。できれば米松90X45以上の角材複数本。下に柱を入れられればもう少し細くても大丈夫ですが机を使用するのに邪魔になりますから。棚板も厚さ12mmにした方が良いかも。

実際に使用して気づいたのが棚に物を置いた時に地震が来たら物が落ちてきそうなので前部にゴムひもやストッパー的な段差を付ける等必要かもしれません。2021年10月初旬の震度5の地震の際は、無事でしたが東日本大震災レベルだとどうでしょう。

家具屋さんにこんな大きな棚付き机なかなかないしあっても10万円コースだと思うのでそれを考えると安く上がったと思います。

塗料の知識があれば無駄を抑えられた気もしますがそういうことも含めてDIYは、自己満足な世界なので自分が納得できれば大成功。

と、いう訳で終わります。

今回の内容を動画にもしていますので興味がある方は、そちらもどうぞ。

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