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カフェ板を結合して奥行のある机を作る(表側塗装) Part4

杉カフェ板の机 DIY
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練習の為に先に裏側を塗装してニスの白化現象、ムラ等いくつか注意点が分かったのでその点を踏まえて表面を塗装します。裏側は、普段見えないので適当でも良いかと思い「まぁ、良いか。」精神で手抜きしていますが表面は、毎日見る訳なのでムラや変色等があると気分的にマイナスなのでなるべく綺麗に仕上げたいと思います。

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下地作り

表側、裏側共に節穴や凹み等をパテ埋めした箇所と天板角を丸くする為に紙やすりかけをしています。その紙やすりかけは、60番、80番、100番、120番等粗目の紙やすりなので仕上がりも多少粗目に仕上がります。それを240番や400番等で整える流れで実行すると比較的綺麗に滑らかさが上がります。素材が木材なのでツルツル、スベスベとは、行きませんが近い位には、なります。この作業だけで数時間かかると思います。ヘロヘロです。

紙やすりかけを気が済むまで堪能したら箒で履いてガッチリ絞った布切れで軽く水拭きします。その後塗装な訳ですが裏側塗装した際につや消しニスの白化現象の事が気になりました。

対策として使用したのがこれ。「和信のとの粉」です。との粉を使用すると導管等目止めができるらしいので使用してみました。

粉は、こんな感じ。

水を入れて混ぜると粘度は、無いみたいです。小麦粉に水を混ぜたような感じ。

白いとの粉を選択したので塗ると白くなります。まるで鈴木との粉のよう・・・。故人だった。

乾いたらボロキレで木目に交差するように拭き拭きします。箱には、拭き取ると書いてありましたが全然取り切れる量では、無いので拭いて粉が浮いたものを箒で履く感じでしょうか。塗りすぎという事は、考えたら負けです。「しまった。やらかした。」と、既に思っているので気づいたら折れます。

ちなみにとの粉は、刃物を研ぐ砥石を粉末にした物質らしいのでたぶん吸い込むのは、よろしくないと思います。粉塵用のマスクをした方が良いです。ビニール手袋も着用した方が無難かも。

地面に落ちたとの粉も風が吹いても余り飛んでいきません。重いのかな。

拭き取ると確かに目地や筋等にとの粉が入り込んで目止めになっていそうな気がします。

余ったとの粉は、少量なら燃えないゴミで大丈夫とお役人様がおっしゃっていたので我が自治体の勢力圏内では、そうらしいです。

塗装開始

との粉塗り作業で粉の処理に心理的にマイナスになったところですが頑張って塗装に入ります。塗装済みの天板裏側に色が乗らないように裏側の淵にマスキングテープを貼ってから開始です。

着色として和信の水性オイルステインを使用します。色は、けやきです。

水性なのにオイルは、謎です。水性オイルステインは、木材全体を覆うように色が付くイメージで同じ和信が販売しているポアーステインは、木目をガッツリ引き立てるイメージなんだそうです。

最近めったやたらと「木目を生かす」とか「木目が綺麗」とかいうのが流行っているようですが流行に乗りたい場合は、ポアーステインが良いみたいです。当方の目的は、見た目よりも実用性なので木目なんかどうでも良いのですがこの段階では、ペンキを塗るという発想が無かったので水性オイルステインを選択しています。

使用した量は、半分程度です。

ステイン塗ったら乾く前にボロキレで拭き取るという作業を行うと下のような色になります。基本的に乾く前に拭き取ればムラにならないようですがカフェ板を接着する際に垂らしたタイトボンド3の拭き跡は、そうでもないようです。

タイトボンド3を垂らして水拭きした箇所にステインがあまりしみ込まないのです。全然色が付かないわけではありませんがそこだけ白っぽくなっていました。仕方なくその箇所には、ベッチョリとステインをしばらく載せて水たまりのようにして置いてから拭き取ったところ色が付きました。若干拭くのが遅かったのか少し濃くなった気もします。何度も言いますが気づいたら折れます。

そして節です。うっすらとけやき色が付いていますがパテが白いのでパテ埋めした箇所だと解ります。節穴のパテ埋め誤魔化し方は、ニスを塗った後に一緒に記述します。

ステインで着色が終わったので次は、表面を保護する為のニス塗りです。

ウレタンニスは、1液の物の方がそのまま塗れば楽なのですが机の天板は、物を引きづったりコツンと何かがぶつかったりして傷つきやすいので塗膜の強さや耐薬品性、耐熱等考慮すると2液性のウレタンニスが候補に挙がります。

2液のウレタンニスで容易に手に入るのは、和信の「2ウレタン」とアサヒペンの「水性高耐久2液ウレタンニス」です。和信の2ウレタンは、乾くとプラスチックのような感じになるというレビューがあったのと油性な上に専用の下塗り液も別売されていて面倒そうです。

と、いう訳で今回、天板裏側とは、別製品でアサヒペン製の「水性高耐久2液ウレタンニス」を使用します。このニスは、耐熱温度が100度ありエタノールなどの薬品にも強いようなので選択しました。

ここでもつや消しニスの白化現象が怖いのでまずつや消しニスを塗る前に普通のテカテカになる「透明クリヤ」を下塗りします。量は、300gです。

開けると中には、主剤、シェーカー、硬化剤、濾紙が入っています。

箱には、色々な個所に重要な記述があるので全部読みます。

2回分となっていますが主剤の容器は、2等分する箇所に印が付いていないという不親切設計。

仕方ないので高さを測って2分割箇所に印を入れます。天板の面積が約1.36㎡(1700mm×800mm)なので十分な筈です。

主剤をシェーカーに入れる際に必ず濾過してくださいとなっているので濾過しました。

が、新しかったからか泡以外は、特に濾紙に残りませんでした。

主剤を2等分印を付けた個所まで入れたシェーカーに硬化剤1本入れて1回分を振り振りシェイクして混ぜ合わせます。

シェイクして30分位静置して泡が収まるのを待ったら塗装開始です。塗装には、コテバケを使用します。いくつか種類があるようですがハンディクラウンのINNOVAワンタッチコテバケ150mmを使用しました。受け皿は、ハンディクラウンのソフト塗装皿Sです。

コテバケを購入する前に100均の風呂掃除用のスポンジが棒の先に付いているものを使用しようかと思いましたが実行しなくて良かったです。なぜならコテバケの先は、刷毛だけあってちゃんと毛先がある非常に短い刷毛になっているのです。
ステインとかならスポンジで塗っても良いのでしょうがニスは、薄く厚くムラになるのだと思います。

透明クリヤを塗ってから驚く事が1つ。1回目だから木材にニスが吸い込まれて分量は、少し余る位かと思っていましたが何とビックリ1回目を塗り終わっても尚1.5回~2回位塗れそうな量が受け皿に残ったのです。「紙やすりかけをする場合は、24時間乾燥させてから」となっているのですぐには、塗れません。紙やすりかけをしなくても最低4時間は、乾燥させるという事になっているのでどちらにせよ無理です。そして硬化剤を混ぜたニスは、3時間しか使用できないという記述もあります。


余ったニスは、スタッフ(本人)がおいしく新聞紙に塗って乾かしてから自治体の指示通り捨てました。もったいない。

24時間経過後表面を2-3回400番の紙やすりで軽く撫でます。紙やすりを「かける」では、なく「撫でる」。すると表面の小さな泡跡や木目の突起等の突状が削れてなだらかになります。

木材表面に突起があるとそこに泡が立つことがありますがこちらは、乾く前に早急に爪楊枝のようなものでつぶした方が良いと思います。泡がそのまま固まるとクレーターのようになるので表面がざらつきます。更に放っておくと重ね塗りの際にその部分で刷毛が引っかかって更に泡立ちます。

そんなこんなで1回目の尊い犠牲の結果1回あたりの使用量の目安が分かったので2回目以降は、2等分して余った主剤を更に2等分、硬化剤も2等分して塗りました。が、それでも2回目以降木材の吸い込みが減ったからなのかまた、1回分位受け皿に余りました。こちらも新聞紙で処理。

ちなみにコテバケで塗ると均一に綺麗に塗れるのですが塗れる厚さが薄いようで3回目塗ってやっとテカリがでてニスっぽくなりました。ある程度塗装経験がある人なら普通の刷毛で塗っても変わらないのかも。ニスだしね。

テカテカな透明クリヤを塗り終わった後は、本命の「アサヒペン 2液ウレタンニス つや消しクリヤ」を塗ります。600gですが実のところ300gで十分でした。最初透明クリヤを塗るという発想が無くつや消しだけで塗ろうと思っていたので既に600gを購入していたのです。

600gは、更に大きな主剤と硬化剤の瓶が入っている以外は、内容は、一緒。6回分に分けられるようにマジックで印を入れています。

透明クリヤ3回、つや消しクリヤ4回塗って途中400番や600番で紙やすりかけを行ったり行わなかったりしながらニス塗りする事数日で塗装完了。箱裏面に熱いヤカンや湯呑等を置く場合は、2日程度経過してからと記述がありますがウレタンニスが乾燥して安定するのに7日程度必要らしいので念の為塗装後7日程置いておきました。

テカテカな光沢クリヤがツルツルでテカテカ。つや消しクリヤがスベスベで鈍い光沢と言ったイメージ。板の継ぎ目なども下処理で埋めたので木目が水分を吸って多少凸が有っても全面ほぼ平らになりました。

節穴のパテ埋め箇所は、目立つので対処法として思いついたのが床の傷修復用に使用するマジックのようなマーカーペンを使用する事です。ダイソーで1本110円。

上のマーカーのこげ茶でパテ埋めした節を塗ると下の画像のようになります。

ニス塗りすると少し黒味が増してそれっぽくなります。

目を近づけると解るかもしれませんが50cm以上離れればわかりません。気になる方は、マーカーを2度塗りしたり黒を混ぜたり頑張ればよりそれらしくなるかもしれませんが当方は、これで十分満足なのでここまでです。

表側塗装完了後の状態は、下の画像が一番色合いが肉眼に近いと思います。

最後に

裏側塗装時に白化現象やムラ等いくつか不満点は、ありましたが表側塗装時に対策した甲斐もありまぁまぁ許容範囲の天板が出来上がったと思います。ホームセンターでカフェ板を選ぶときにもう少し節の少ない板を選べばより綺麗に仕上がったかと思います。

ニスは、3回塗程度では、まだ、木目を指に感じますので平面というには、5~6回程度は、重ね塗りした方が良いようです。

それと春先は、風が強すぎる日や小さな虫が天板に乗ってくるので外で塗る場合は、3~5月は、避けた方が良いかもしれません。

と、いう訳でフラットな天板完成!!

今回の模様を動画にまとめていますので興味がある方は、そちらもどうぞ。

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