PCを使用する際に欠かせない機器のマウスです。
ボタンなどの可動部分があるので使用時間と共に不具合が出てきます。昔のマウスは、ボールだったのでボールの回転を検出するセンサーがおかしくなってマウスカーソルが飛びまくるとか良くありました。
昨今は、カーソル操作は、LED等のセンサーに変わって初期不良以外は、大分問題がなくなってきたと思います。
チャタリング発生
しかし、目立つようになったのがボタンです。特に左ボタン。
クリックするとシングルの筈がダブルクリックになったり連打になったり空振り無反応だったり困りものです。
このような状態をチャタリングというらしいですがこの症状以前にもありました。
以前は、MicrosoftのExplorerというマウスを使用していた際に起きて5年間の保証期間内だったので交換してもらったのですが結局その後また1,2年後に交換品もチャタリングになって愛想をつかしたという記憶があります。
その後どうせ壊れるなら安いマウスでもよかろうという事でMicrosoftのマウスでは、無くエレコムのM-BL07UBBKというマウスが当時1500円程度だったので購入。
ELECOM BlueLEDマウス 有線 5ボタン エルゴノミクスデザイン ブラック M-BL07UBBK
たまたま自分のが当たりだったのか安い割に普通に使えたので拍子抜けしたのですがそのマウスが3年目にしてチャタリングです。
当然買い替えを検討しました。一応生産終了していますが今でも流通在庫が残っているので同じマウスが手に入るのですが今後同一品が手に入るか解らないのでなるべく新しいものを選ぼうと他を探します。
が、最近のエレコムは、マイナーチェンジ品が不具合連発のようで各通販サイトでのレビューがかなり悪いです。
たまたま当方が購入した時が当たり年だったようでその年代前後のマウスは、いまだに評判が平均点程度には、なっています。
現在、残念ながらロジクール以外の他メーカーは、同じような惨憺たる状況なのです。
そして、そもそも当方は、大き目のマウスが好みなのですが日本向けメーカーは、皆何かの一つ覚えのように小さいものばかりです。
小さいマウスだと手首の角度が鈍角になるから腱鞘炎になりやすそうですがスマホも大根もコンビニのパンもなんでも小さい方が良いのでしょうか?謎です。
と、いう訳で以前マイクロソフトのマウスを分解してボタン部品を交換した事があったので今回も部品を交換したらどうか?と思いネットで検索すると電子部品として互換品が販売されていました。
なので、部品交換で行きます。
マウスボタンの部品交換
一応メーカーサイトには、オムロン製のスイッチをボタンに使用しているという事は、記述があります。
ですがさすがに型番は、書いてないので一回分解です。すると「D2FC-3M」という型番のスイッチを使用していることが解ります。
ネットで検索するとD2FCの「C」が型番に付くのは、中国オムロン製であるという事が解ります。
同一型番の部品は、日本国内の通販サイトでは、見つけられませんでした。「D2FC-F-7N」という中国版の互換品が手に入るのですが何やら耐久性に問題があるようです。60万回程度で壊れるとかなんとか。一応型番の後ろに10とか20とか括弧して付く物は、100万回、200万回保証らしいですが構造的に異なるのでは、無くただの選別品らしいのです。
他にもマウスのチャタリングを自分で治す人が居るようで検索すると複数のブログを発見できます。その中でも元のマウスボタンの部品がオムロン製の場合は、「D2F-01F」を使用する人が多いようです。こちらは、100万回以上の動作保証らしいです。(他メーカーの場合は、他メーカー製を探した方が無難だと思います)
検査方法が1分間に200回だと1秒に3.3回なので高橋名人とかだと壊れちゃう???
参照:オムロン「D2Fシリーズ仕様」
早速購入し付け替え作業です。ちなみに当方は、送料が普通郵便82円だったのでYahooオークションで1個170円の物を購入しました。(Amazonに揃っているのですが商品の値段を考慮すると普通に宅配便で200~600円とか取られるのがなんとも)
オムロン(OMRON) D2FC-F-7N(20M) D2F-01F互換品 マイクロスイッチ SHINAX品質保証付 チャタリングなどの修理用
オムロン(OMRON) D2F-01F 形D2F極超小形基本スイッチ (ピン押ボタン形) NN
スイッチ交換
購入した「D2F-01F」ですが自分で交換した人のブログによると中国オムロンの部品よりも少々背が高いという事が書かれていました。
実際にどの程度なのかは、実物を見ないと解らないので購入して比較すると0.2mm程度日本オムロン製の方が背が高いようです。この高さの違いからマウスによっては、ストロークの距離が変わるので押し心地に違いが出るとかなんとか。
M-BL07UBBKの外見です。2年少々使用しているのでメッキ部分等が大分すれています。高級感を出すためなのか知りませんが安い製品は、なぜ皆金ピカや銀ピカ等にするのでしょうね。
分解しないといけないのでひっくり返します。するとねじ穴などは、見当たりません。マウスは、さすがにまだツメで引っ掛けたり接着剤で張り付けてあるような物に遭遇したことは、無いのでどこかにネジがある筈です。
シール部分を指でスリスリすると感触の異なる場所、窪みを感じますのでそこをおもむろに剥がすとネジが居ます。それを外します。
はがした箇所の粘着が弱くなりそうですが弱くなったら両面テープを使用すれば元通りだと思います。
ゆっくりと上下分離。進む、戻るボタンが付いているのでコネクタからケーブルを抜きます。
マウスのスイッチは、はんだ付されていますので半田を取らないといけません。
とりあえずはんだとはんだ吸い取り線を用意します。はんだ吸い取りが無くてもカッターなどで慎重にがんばれば取れないことも無いのですが大抵は、基盤の接点部分を痛めますのではんだ吸い使った方が無難です。
スイッチからは、3本脚が出ていますが一番左は、はんだが付いていないのでたぶん使用していないのでしょう。なので右と中央の2か所のはんだをとります。
はんだ取りをあてながらはんだコテでウニウニするとはんだが熱で溶けてはんだ水取り線に面白いように吸い取られていきます。
スイッチを交換して元通りにはんだ付けすれば完成です。
せっかくなので進む、戻るボタンに使われているスイッチの型番を見ておこうと外してみました。しかしこちらは、OTMという刻印のスイッチです。OTMで調べましたが良く解りません。
最後に
ボタンのスイッチ交換後チャタリングも治り以前のように問題なく使用可能な使い慣れたマウスに戻りました。
戻ったと思ったのですがなにやらボタンの感触が異なります。
以前の感触は、コツ、コツという感じでしたが交換後は、カチッ、カチッとはっきりした感触です。音もはっきりしています。
オムロンのサイトにも中国オムロンでマウス専用の感触の良いスイッチを製造しているとなっています。何故中国生産かと言えば開発担当者が水餃子とチャイナドレスが好きで・・・げふん、げふん。冗談です。
参照:オムロン「オムロン・スイッチオン!!」
もとい、どうもマウスに使用するスイッチは、中国オムロン製が良いみたいです。
「D2FC-3M」は、国内では、見つからなかったですが中国からは、輸入も可能だったので検討もしました。
ですが配送に2週間から1か月となると「数週間もチャタリングに耐えないといけないのか」と思い即納品に手を出してしまいました。
部品自体の値段は、200円もしないので5-6個購入しておけば数年間困らないと考えると取り寄せも思案します。(送料無料ですしね)
慣れれば問題ないのでしょうが感触がそれなりに異なりますので。
まぁ、一応修理自体は、検討事項が残りましたが成功、完了です。
では、では。
goot 電子工作用はんだこてセット X-2000E
コメント