PR

キャノンプリンターの紙詰まりエラー1300を修理した

G6030分解 周辺機器
記事内に広告が含まれています。

ジャンクのキャノン製G6030をお安く手に入れました。紙詰まりらしいです。

インクジェットプリンタで一番多い故障は、ヘッドの目詰まりだと思いますが次に多そうなのが紙詰まりエラーだと思います。一般的には、詰まった紙を取り除けば回復すると思いますが今回は、紙詰まりエラーのサポート番号1300が表示されてどうにも回復しませんでした。

スポンサーリンク

分解修理

そこで説明書などの対応方法を一応試してもダメな事を確認した後いそいそと分解を開始します。

後方の4本のネジを外して側面ボディを外した後、左側面にあるプーリーを回転させてゴミなどがヘッド下部分から出たりしないかを確認しても特に問題が無さそうな場合は、上部のスキャナユニットを外してからその下のボディを外して印刷部分を露出させます。(詳しい分解方法に興味がある方は、一番下のYoutube動画を見てください。)

下の画像のように露出出来たらゴミや用紙等が詰まっていないかを各部確認します。

原因

それでも特に問題が無さそうな場合は、多分下の画像の箇所が原因だと思います。ヘッドの奥部分に透明の帯が付いていると思います。その表面に何か汚れ等が付いていないでしょうか。当方の場合は、下の画像の中央左にある青緑の点が問題でした。中央下部の白っぽい汚れは、問題ないようです。

拡大すると下の画像のようになっていました。どうやらインク汚れのようでエタノールやアセトンなどで拭いても落ちませんでした。樹脂を溶かさずにインク汚れを落とす方法があれば良いのですがねぇ。

そもそもこの帯が何なのかというとStandardEncoderとの記述があります。

更に拡大すると帯に黒い線が入っています。多分、この黒い線の数をヘッドに付いているフォトインタラプタで読み取ってヘッドの位置を検出しているのだと思います。フォトインタラプタは、色々な方式がありますが多分赤外線方式で読み取っているので汚れが付いていると黒線と黒線がない箇所の境界を検出できずにヘッドがそこで止まってしまうのでは、無いかと思います。

この状態で何故紙詰まりエラーとなるのかについては、通常印刷開始前にヘッドが左右に移動しますがあの移動がヘッド移動箇所の異物検出の動作だと考えると途中でヘッドが止まるのは、障害物が存在する(用紙がぐちゃぐちゃになって通せんぼしている)という判定でゴミだろうが何だろうがその判定を全部紙詰まりとしているのでは、無いかと思います。

分解前にヘッドの位置を見ると通常カラーインク側の見えない位置(ヘッドクリーニング位置)に止まっていると思いますが透明な帯が汚れている場合、多分下の画像のように途中でヘッドが止まっているのでは、無いかと思います。この状態の場合は、今回の原因と同じなのだと思います。

で、今回インク汚れが取れないのでどうしようかと思いましたがインク汚れが帯の上部のみだったので上下180度裏表ひっくり返して付けたらどうかと思い帯を付け直してみました。(左右反転は、左右の開始位置が変わるのでダメ。)

正常動作

帯を上下回転させて付け替えた後仮組してカラーコピーしたところ問題なく動作しました。フォトインタラプタは、上部しか読み取って無いようです。

後は、元通りに組立直せは、全て解決です。

ちなみに最初からここが原因と判明しているならピンセット等を使用すれば分解しなくても透明帯を付け替えられるような気もします。

最後に

StandardEncoder(EncoderStrip)は、謎の中国人が通販で何種類か販売しているので汚れが落とせない場合は、そちらから入手するというのも次善の策と考えましたがひっくり返しただけで動作して良かったです。

以前使用していたip2700よりも動作音が非常に静かで満足。画質は、そんなに変わらな・・・

ってな。感じです。

分解から再組立てまで今回の作業内容をほぼ全収録した動画に興味がある方は、下の動画をどうぞ。必要箇所のみ見たい場合は、youtube概要欄の目次を参照してください。プロローグは、悪ふざけ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました