日本人なら一家に一台は、あるでしょう炊飯器。
当家の既存の炊飯器は、Tiger魔法瓶製造のJNL-F550というものでかれこれ22年物の炊飯器です。当時の購入価格は、1万円丁度。消費税は、3%あったかな?
そんなJNL-F550ですが今でも通常炊飯は、問題ありません。タイマー炊飯も可能です。ですがタイマーに使用する時計がずんどこずれてしまいます。電池も3-4回自分で交換しているのですが最後に交換した後は、どうにも時計がずれます。炊飯器は、熱を持つ家電製品なので内部の電子回路や部品の損耗が激しいのかもしれません。コンデンサ交換をしてみようかとも思いましたが10個以上立っているのでその金額と手間を考えるとちょっと・・・・。そして一番の問題は、内釜です。
内部がフッ素加工されているのですがそのフッ素加工がぼろぼろと剥げています。剥がれ方は、1mm程度の点で広い面積が剥がれる訳では、無いですが最初は、1-2か所だった物が今では、数えきれないくらいの箇所が剥がれています。体内に入っても排泄されるらしいですが大分気分的に気になるようになる位剥がれ始めました。
その他20年以上の家電製品は、火を噴く可能性もありますしさすがに買い替えかな?と思い至ります。
新規炊飯器を探す性能、機能の策定
購入するといってもまず購入対象を絞らないといけません。一口に炊飯器と言っても1合から3合、5合、10合等炊飯量に応じてサイズが異なりますしただの電気釜、マイコン釜、IH釜、圧力IH釜等焚き方も異なります。
某通販サイトの炊飯器カテゴリで一番高い物を検索するとPanasonicのSR-SX102-RKという機種が96万・・・円・・・、はぃ?(2018年1月現在)というものがありますが他のサイトを見ると10万円以下なので何かのプレミアでしょうか?謎。
某価格比較サイトで一番高価な炊飯器を検索すると業務用は、10万円を超える機種がありますが一般家庭用で一番高価な物が象印の極め炊き NP-WU10という機種で11万円位(2018年1月現在)です。それより高価な物がやはりPanasonicで登録されていますが扱いが1件だけなので何かの意図があってそのような価格にしている気がします。中国人の爆買いの名残とか???
それ以外は、皆9万円以下ですが圧力/IH系の釜で気になったのがその消費電力です。50合炊きの業務用2700Wを除くと皆1000Wを超えています。すごいのだと1400W越えとか。エアコン入れている家庭でもブレーカーが30Aの事が多いでしょうから炊飯中にエアコンとドライヤーを使用するとたぶんブレーカーが落ちますね。ブレーカーが20Aの家庭だとお米が炊けるまで寒さを我慢???本当にお大臣向けの釜だと思います。
「当家には、そんな高級釜不要です。偉い人には、解らんのです!!」
だって、22年間も普及帯の3合釜で問題なかったのですから。圧力釜やIHだと「ごはんがふっくら?」「甘味が増す?」だからなんなの?塩分のある魚やら煮物等の味のあるおかずを一緒に食べたらそんなの関係ないよ。まぁ、触感が変わるとかは、意味があるかもしれませんけど1万円のマイコン釜で満足していた人が「わずか数%の違いに数万円の差額を出すわけなど無いのです!!」
言い切りました。炊飯器メーカーの中の人が聞いたら憤死しそうな内容です。
と、いう訳で当家は、以前と同じ5合炊き以下の炊飯器、しかもマイコンでOKです。
新規炊飯器の調査
購入する炊飯器の性能等が決まったので早速該当する機種を調べます。もちろん前機種が1万円ですから予算は、1万円以内で。22年の歳月は、炊飯器のどんな発展ぶりをみせてくれるでしょう。
某通販サイトの売れ筋ランキングを見るとあれ?売れている価格帯は、概ね1万円前後ですね。
1位が「象印 炊飯器 IH式 極め炊き 5.5合 ブラウン NP-VQ10-TA」で1万円台前半(2018年1月現在)で2位から5位までは、1万円以下の炊飯器が並びそれ以降2万円超えが1機種有って・・・それ以外も大体1万円以内です。少し安心。皆圧力釜やIH釜等の高級品を使用しているのかと思いましたが現実的な1万円以内のマイコンジャーを使用しているようです。
ただ、ネットを余り使用しない1戸建てに住む年齢の高い人は、近所の電気店店頭で購入してお金のない若い人が通販を利用しているという実態があるだけなのかもしれませんけど。
とりあえず1万円以下の炊飯器を見ていくと
1番人気は、「アイリスオーヤマ 炊飯器 マイコン式 5.5合 極厚銅釜 銘柄炊き分け機能付き ブラック RC-MA50AZ-B」
アイリスオーヤマの5.5合炊きで内釜が極厚の銅製釜となっています。ぱっと見は、扱いやすそうですし値段も六千円前後(2018年1月現在)と手ごろな値段です。確かに人気が出そうな予感。
銅は、熱伝導率が良いという事で採用されているのでしょうが銅というと足尾銅山の鉱毒事件が頭に浮かびますし古い10円玉を見ると錆びたり見た目が余りよろしくなく緑青(ろくしょう)という毒が出るという話があります。まぁ、今から24年程前に厚生省が調べたら緑青の毒は問題なかったという事らしいです。それまでは、教科書に毒性があると記述があったのでそう思っている人が多いようですが無いらしいです。何故毒性があると思われていたかと言うと古い青銅にヒ素が混ざっていたからとか毒々しく見えるからとかが原因として想像されていますが古くからの言い伝え的な物で定かでは、無いようです。
でも、緑青が出るのは、今も変わらないので20年以上使用するような人からするとその頃コーティングが剥がれて緑青が出た時の見た目がどうでしょうね。鎌倉の大仏様のような地肌の内釜とかあまり・・ね。
それ以外で目立つのがお米の銘柄指定して炊飯ができる点です。銘柄毎にそんなに変わるのだろうか?という疑問が有りますしそもそも他の炊飯器は、そんな設定しなくても問題なく炊けるのでは?という気がすると邪魔臭いだけの機能だと思います。銘柄無指定炊き機能とか無いなら面倒そうです。
デザイン的には、ボタンや液晶が蓋の上に付いているので床の上に置くような家庭では、扱いやすそうです。
ですが某通販サイトのレビューを見るとこの液晶が炊飯中に蒸気で曇るという書き込みが散見されます。電気が通っている箇所に水蒸気って危なくないのでしょうか?そして一番問題点の指摘で多かったのが吹きこぼれ。写真付きもありましたがかなり酷い量が噴き出ていて電気コード伝わって水がコンセントに達したら感電しそうで怖いです。
幅:26cm
高さ:21.6cm
奥行:31.2cm
最大消費電力:645W
最大炊飯容量:5.5合
1炊飯時の平均消費電力:138.1Wh
1時間当たりの平均保温電力:16.2Wh
1合炊きあがり時間:約40-55分
2番人気は、「タイガー マイコン 炊飯器 3合 ホワイト 炊きたて ミニ 炊飯 ジャー JAI-R551-W」
当家も使用していたJNL-F550を製造していたタイガー製のマイコンジャーです。たぶんJNL-F550の後継マイナーチェンジ品のような性能です。今でも律儀に前面パネル設計で床に置くと液晶を見るのが大変という仕様です。まぁ、タイマーセットの時くらいしか見ませんけど。こちらは、某通販サイトのレビューでもそれほど悪い書き込みは、無かったです。1件だけ動画付きで「吹きこぼれが・・・」というのが有りましたがアイリスオーヤマに比べたらかわいい物です。蓋の上から垂れてませんしね。値段は、6000円前後(2018年1月現在)
幅:22.4cm
高さ:18.9cm
奥行:28.3cm
最大消費電力:350W
炊飯容量:0.5-3合
1炊飯時の平均消費電力:94.5Wh
1時間当たりの平均保温電力:14Wh
1合炊きあがり時間:約37-50分(エコ炊き)
3番人気は、「シャープ 炊飯器 マイコン方式 5.5合 黒厚釜 球面炊き シルバー KS-S10J-S」
台湾企業に買収されて外国資本の企業になってしまったシャープ製です。家電部門は、売却とかいう話がありましたがどうなっているのでしょうね。
「2mmの黒厚釜でお米の芯まで熱を通す」というのが特徴のようです。最近厚釜という物が流行っていますがマイコンジャーでも芯有のお米を食べた事は、無いですがもっと違う物なのでしょうか?謎。最大消費電力640Wと高めです。5台中一番の電気食い虫です。「目の付け所がシャープでしょ」が売り文句でしたが電気代は、シャープになりそうにないですね。値段は、6000円前後(2018年1月現在)
幅:24cm
高さ:20.4cm
奥行:33.8cm
最大消費電力:640W
最大炊飯容量:5.5合
1炊飯時の平均消費電力:185.5Wh
1時間当たりの平均保温電力:16.1Wh
1合炊きあがり時間:約48-60分
4番人気は、「NEOVE (ネオーブ)単機能炊飯ジャー 3合(0.54L) NRS-T30A」
NEOVEという企業は、初耳です。どこの企業だろうかと調べたら日本の秋葉原にある角田無線という企業の関連企業でした。アイワ・ジャパンマーケティングが企業名でNEOVEは、ブランド名となっています。アイワです。あのオーディオのアイワ関連企業でもあるそうです。オーディオのアイワは、沈没してから再発進しましたがその際に尽力したのが角田無線なんだそうです。なので販売は、日本企業みたいです。ただ、中国製のOEMリネームの可能性もありますが。
まぁ、タイマー機能が要らないただの炊飯器が欲しい場合は、選択肢としてありかもしれません。値段も3000円前後(2018年1月現在)ですしね。
レビューの評判は、悪くないようです。
保温時の電力消費が高めです。
幅:23.6cm
高さ:19.5cm
奥行:21.5cm
最大消費電力:280W
最大炊飯容量:3合
1炊飯時の平均消費電力:107Wh
1時間当たりの平均保温電力:24Wh
1合炊きあがり時間:約25分(3合=35分)
5番人気は、「象印 炊飯機 マイコン式 3合 カッパーブラウン NL-BB05-TM」
タイガー魔法瓶と肩を並べる炊飯器メーカーというと象印ですがそこの炊飯器で3合炊きです。色が変ですが2.5mm黒厚釜装備で上下左右全面にヒーターが付いていて495Wのハイパワーで高温炊飯するというのが特徴みたいです。なにか電気代がかかりそうな予感ですが実際には、ハイテクなのかどうか解りませんがこの5台中一番炊飯/保温時電気消費量が少ないという結果です。値段は、8000円弱(2018年1月現在)
幅:19.5cm
高さ:23.5cm
奥行:32.5cm
最大消費電力:495W
炊飯容量:0.5-3合
1炊飯時の平均消費電力:93.7Wh
1時間当たりの平均保温電力:9.37Wh
と言ったところが1万円以下の人気炊飯器のようです。
最後に
厚釜、大火力が流行みたいですが効果がイマイチ解りません。厚釜で炊いた米も食べた事ありますが以前の薄釜を使用していた人からすると「何が違う?」です。メーカーの営業さんが何か新しい事しないと売りづらい→新機能付加→かまどの釜は厚いから「そうだ厚釜だ!これは、売り文句として売れる!」という流れのような気がしてなりません。フッ素加工のフライパンが厚くならないのは、厚くすると熱伝導が悪くなるからと聞いた事がありますが厚釜は、熱伝導が悪くなる気がします。保温力は、高いのかもしれませんがヒーターの熱がゆっくりと伝わるのが良いのでしょうか?謎。
そして各メーカーの現行機種のほぼ全てが電源ケーブルが電気ポットのようにマグネット接続、つゆ受けが無いのです。当家の22年物のお釜様は、炊き上がって蓋を開けると水滴が垂れるのでつゆ受けが無いと大変です。昨今の炊飯器は、どうするのでしょうか?蓋の下に水が流れる溝は、あるのでそこに溜まった水を捨てやすいように電源コードがマグネット式になっているとか?電源コードをマグネット式にする利便性が他にないですよね?炊飯器を持ち上げる事など早々無いと思いますし。巻取り式が一番良いと思いますけど。
で、最終的に購入する気になった物は、性能から考えると「アイリスオーヤマ製RC-MA50AZ-B」、「タイガー製JAI-R551-W」、「象印製NL-BB05-TM」の3台が良さそうです。デザインや価格帯から考えるとRC-MA50AZ-Bが第一候補なのですがRC-MA50AZ-Bは、吹きこぼれや蒸気問題その他品質に難有な気がするので消去、NL-BB05-TMは、以前象印の電気ポットを購入したらとても樹脂の臭いが強く使えなかったという悪印象と少し高いという事で「タイガー製JAI-R551-W」が残りました。
タイガー製の炊飯器を22年使用してもまだ使えるし、熱を持つ家電製品で22年使用しても樹脂やゴム部分が破損しなかったのは、すごい品質だと思います。新品の内釜が手に入ればまだ使用する気でしたしね。
次回は、購入/使用レポート予定です。
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