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扇風機のTEKNOS製KI-170DCから異音がするので分解してみた。

KI-170DC 電気製品
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近年夏がとっても高温になっております。その為扇風機をほぼ24時間連続運転しているのですがなにやら気になっていることがあります。

回転中にコツン、コココココ、コツン的な小さな異音がします。高速回転時よりも低速回転時に音がするので深夜などに大き目の昆虫が侵入して壁をゴリゴリしているのかと思う時があります。使用には問題ないようなので使用していますが少し気持ち的によろしくないです。なので分解します。

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扇風機分解

網を外して羽根を外すとモーター部分が露出します。後ろの白いのが首振り機構。DCブラシレスモーターの為随分とコンパクトです。

白い首振りユニットを後ろから見ると3本ネジがあるので外してユニットを引っ張ると首振りユニットが外れます。

中を覗くと減速ギアが見えて黄身がかったグリスが見えます。多分劣化して変色している気がします。扇風機が回転するとここも一緒に回転するわけですから、多分。

首の顎右側辺りにキャップがあるので真ん中の穴に何か挿して引っ張りたいところです。しかし、無理だったので周囲の部分に精密ドライバーのマイナスの小さい物を挿してクイッと外します。

キャップの下にネジがあるのでそれを外します。

更にモーターユニット左に接続されているコネクタのケーブルを外して上に引くとモーターユニットが外れます。

モーターユニットを外した首部分を上から見た画像。パナソニックの壁掛け扇風機は、この部分のケーブルが断線する事があるのでリコールがかかってますがこちらは、大丈夫のようです。首の方向を手動で動かすとカチッカチッと動く仕組みのノッチが右側に見えますが樹脂製なのでそのうち割れそうです。

モーターユニットを分解するには、真ん中の接合部にあるネジを外します。古い機種だとここが爪を捩じって締め付けてあるだけなものもあるのですがネジを使用しているのが結構意外です。コスト高になりますから。

分離すると中にシャフトに挿さったお椀のような物体(右側)が見えます。

お椀の反対側羽根が付く方の根元は、やはりベアリングではなく真鍮のように見える軸受けがあります。とりあえずこの部分とシャフトの間にグリスを詰めて塗りこみます。

前からもシャフトと軸受けの間になんとかグリスを詰め込みます。シャフトを抜きたい場合は、根元のピンを抜けば抜けますが戻すのが面倒だと思いますので今回は抜きません。

後方、首振り機構が付いていた側ですが根元にeリングが付いているので外すと下に樹脂製のワッシャーのようなものが3枚付いています。これでシャフトが前後に振れるのを防いでいるようです。これが劣化して前後振れして音がするのかと思いましたが結構キツキツなので違うようです。

eリングとパッキンのようなものを外すとシャフトが外せるので外すとモーターコイル部分が見えます。コイルの巻き方が適当に見えるのは、気のせいでしょうか。手巻き???

コイル部分を裏返すとIC等が並んでいます。DCモーターなのでこの辺りで制御しているようです。そして、なんとベアリングが使われています。ビックリ。低価格機種なのにコスト的に大丈夫なのでしょうか。JMNWの608Zと刻印があります。608Zは、規格ですがJMNWというメーカーは、見つかりませんでした。謎メーカーのベアリングなので品質悪くベアリング自体が音を出しているのかと単体で回してみましたが問題なさそうです。

基盤と反対側にあるお椀の内側に永久磁石が貼られています。こちらの永久磁石に基板の電磁石で磁力を発生させて回転させる仕組みのようです。ステーターというのでしょうか?

見たところガタ等も見当たらず手でシャフトを回してみますが特にブレもなく問題なさそうに見えます。後部がベアリングなので軸ブレもしづらそうですし。む~~。

とりあえず組み立て直します。

首の上下機構修理

組み立て直すついでに首の上下機構が緩く少し当たるだけで下を向いてしまう時があるのでその部分も見てみます。首の後ろにあるネジ2本を外します。

コネクタが邪魔で黒い線が抜けませんがこれだけ出れば十分なので中央の大きなネジを緩めて鉄板をずらします。

鉄板をずらすと中からバネと棒が出て来るのでグリス汚れを気にしながら抜きます。

バネを同じ直径、線径で少し長いものに交換すれば良いのですが販売されているか見つけるのが面倒なのでペンチで挟んで3-4mm伸ばします。元通り組立直して完了。意図したとおり首の上下動作が硬くなりました。こちらは、良き、良き。

組立後動作試験

で、肝心のファンの回転時の音ですがココココがシューーーになってやった直った!と思っていた時期が私にも3時間程度ありました。再びコッコココココッ開始です。む~~~。

ブラシレスDCモーターに関して調べるとどうもステーター?(お椀みたいな部品と言っていた物)が磁力で引かれる時にトルクのムラが起きるのが問題点なのでこのムラが少なくなるように一生懸命設計するのが肝心とかAI君が返答してきました。トルクにムラがあるという事は、加速減速時に多少の軸ブレが発生しココココ言ってもおかしくないと思うのです。安物扇風機だから回転制御機構が適当と考えると妥当なのかもという気もします。ただ、新品の時は、こんな音しなかったような気もするので・・・どうなんでしょうね。DCモーターの制御基板意外に高いから別途購入して実験するより扇風機を買い替えた方が安くなってしまうので実験する気になりません。

最後に

DCモーターの方が省エネということで購入したこちらの扇風機ですが本体に明記してある耐用年数8年目にして取手が割れ、ココココ音がするようになって耐用年数という言葉通りになっており素晴らしい設計です。何事もなく台所で元気に回っている30年前の扇風機を見ると感慨深いです。

これが保証期間切れ1年程度で壊れたらメロスのように激怒するかもしれませんが8年使えれば元は取れています。十分です。4500円位と安かったし。

とりあえずココココ音は、あきらめて回転しなくなるまで使うのです。

では、では。

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