基板製作に必要っぽいのでラミネーターを手に入れました。高温を出せる機種は、新品だとお高いのでジャンク品を手に入れて修理すれば良いじゃないという考えでジャンク品を手に入れました。送料込みで2500円。ラミネーターなんか中身単純でしょうしね。低価格中華製を100Vに繋ぐのは怖い。
LFA44F-W
手に入れたラミネーターは、アイリスオーヤマ製LFA44F-Wです。ローラーが4つ付いていて温度設定も幅広い機種。新品で購入しようとすると9000円以上します。一般小売のラミネーター界では、高級品の部類。アイリスオーヤマなのにね。
症状
とりあえず届いた状態で一度電源を入れて使用してみます。ジャンク品を100Vに繋ぐのは、抵抗感がありますが最悪漏電遮断器が仕事してくれると祈りながら実行します。実際は、漏電が微量だとアースが無いと漏電遮断器は、動作しないことが多いのですが。
電源を入れると電源のLED等がついて段々と温かくなっていっている気がします。熱を発生させる電気器具なので回路が故障していて熱が出ているかどうか判別ができないのが更に怖いですが10分ほど放置していたら使用可能温度に達したようで電子音が鳴って使用可能LEDが点灯しました。なにか匂いが強く出ている気もしますが。
ラミネート用のフィルムを入れると問題があるかもしれないので動作確認にA4のコピー用紙を入れてみます。
入れ始めるとローラーが回転してコピー用紙が吸い込まれていきます。反対側がらコピー用紙の頭が出てきて・・・
ん~~~~~。
不思議です。コピー用紙が入口から全部入ったのに出口からなにも出てきません。昔あったローラーに白紙を入れると紙幣が出てくる手品を思い出します。
分解
吸い込まれた紙を探すべく分解です。
下面のネジを外すと簡単に開きました。この段階では、特に変な個所は、ありませんしコピー用紙も見当たりません。子供のころFAXを初めて見た時は、紙が送信先にワープしたと思ってワクワクが止まらなかった気がしますがあんな感じでしょうか。
制御基板を見た感じも特に破損なども見受けられません。
ローラーとヒーター部分を見ると何か挟まっている気がします。この部分を更に分解してみます。
前の所有者が詰まらしたのでしょうか。ラミネート途中の現行がグチャッと圧縮されて詰まっています。これが堰き止めて当方が投入したコピー用紙が止まってしまったようです。手品ではなかった。
取り出した原稿を見ると扇子を作れそうな位縮んでいます。ラミネート用のフィルムが金属部分に張り付いているようでなかなか取れなかったです。ラジオペンチでグワッと引っ張って取りました。
ラミネーターフィルムの糊が熱で溶けてこの金属部分に少しづつ溜まっていくことでここにフィルムが張り付いて詰まりの原因になるようです。この辺りは、フィルム毎の適切な温度設定ができていなかったり糊部分が少しはみ出ている等繰り返すと詰まる気がします。この周辺部品を簡単に清掃/メンテナンスできるようになっていれば長く使用できそうですがメーカー側は、それだと「買い替え需要が生まれない」とか考えているのでしょうかね。詰まると原稿を失うのですがその損失は、考慮されていないのかな。
エタノールで拭いても奇麗に取れなかったのでペイント薄目液を使用して布で拭いたら綺麗に取れました。ペイント薄目液は、シール剥がし等と同じような原料です。
綺麗にした後組み立てて動作させたところ特に問題なくラミネートできました。臭いも全くなかったので詰まった原稿が熱で臭いを発生させていただけのようです。
最後に
ラミネータは、中身が熱の管理とローラーの回転制御位なのでジャンク品でも修理するなり基板を適当なサーモスタットに変えれば良いかなと考えて手に入れましたが単純な原稿つまりだったので4ローラー品がお安く手に入って良かったです。
ラミネート自体を行いたい場合、最近は、ダイソーに売っているような熱がいらないラミネーターフィルムなどもあるのでそちらを使う人が多いのかもしれません。
ただ、当方は、電気部品用の基板を自作するのにドライフィルムを使用する都合上熱を与えるローラーが必要だったということで当該機種を手に入れました。ドライフィルムの貼り付けは、どうだったかというと問題なく達成可能でした。
ですので今回のジャンクお買い物は、成功です。
では、では。
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