日本企業のスマートフォンは、一部以外は、大手3キャリア向けのみと言う状況ですが海外では、simフリー機がだいぶ多くなっています。
格安sim等と言って高性能なキャリア機と異なり価格を安くする為に性能を押さえている物が多いのですがパソコンと同じで年々各部品の性能が上がって来ているので最低限の性能に該当する部品の性能も上がって来て今年あたりからは、大分安い値段なりの性能から安くてそれなりの性能程度には、なってきています。
そんな中でもこの中華人民共和国のHuawei GR5は、税込3.3万円から3.7万円程度の値段でありながら2-3年前のハイエンドキャリア機と同じかそれ以上の性能になってきています。
画面解像度とサイズ
まず、低価格simフリー機だと大抵は、5インチで760×1280(HD)という解像度が多いのですがこの機種は、1080×1920(FHD)という解像度になっています。ただ、ディスプレイのサイズが5.5インチの為端末のサイズが大きいのが問題点といえば問題点のような気がします。
端末サイズ
端末サイズは、縦151.3mm、幅76.3mm、厚さ8.15mm、重さ158gと5.5インチディスプレイ機としては、標準的なサイズなのですが5インチ機と比べると高さが5mm~1cm程度大きいので普段ポケットに入れる人は、ポケットからお尻が出てしまったりする可能性が高いです。
厚さは、8mm強なので随分と薄いイメージです。
筐体がアルミ合金なので樹脂製の本体機種よりも少しだけ高級感があるかもしれません。
CPU性能
CPUに関しては、Snapdragon615(MSM8939)オクタコア(8コア)なので激しい3Dゲーム等をプレイしない限りは、問題ない筈です。良くみるベンチマークアプリのAntutuのスコアは、35000前後です。
メインメモリ(RAM)、保存メモリ(ROM)
OSやアプリを展開して動作する為のメインメモリ量は、1GB以上無いと非常に厳しいですがGR5は、2GB搭載なので問題ないです。また、キャリア機と異なり要らない謎なキャリアアプリが無いのでその分初期空きメモリも多いようです。
ROMに関しても16GBがフラットに使えます。ただ、OSや初期アプリの為に6GB程度使用されているので実際は、10GB程度の空きだそうです。
バッテリー容量
3000mAhと悪くない容量です。だいたい1時間のネットブラウズ、1時間のゲームをしたとして10時間後には、30~40%程度減っている程度というネットの書き込みが複数ありましたのでその程度なのだと思います。
1日中ず~~っと弄り回しているような人以外は、問題ない容量でしょう。
カタログスペックだと待ち受け時間が720-740時間。連続通話が26時間となっていますのでなかなかだと思います。
対応周波数、バンド
simフリー機で一番問題になるのが対応周波数です。端末が安くて高性能でも電波の周波数が対応していないとただのWifi機になってしまいます。
ドコモ仕様だとLTEがバンド1,3,19特に標準バンドともいえるバンド1とプラチナバンドの19に対応していれば向こう数年は、問題ない筈です。GR5は、バンド1/3/5/7/8/19/28に対応しているので問題ないですしそのうちサービスが開始されるというバンド28にも対応しているので将来性も悪くなさそうです
そしてスマートフォンのフォン部分である電話のW-CDMA周波数ですがドコモの場合は、現状1/6/9/19がクワッドバンドとして言われていますが実際は、全国網のバンド1、プラチナバンドの6に対応していれば問題ないようです。バンド9は、東名阪のみ提供ですしバンド19に関しては、周波数再編でほぼなくなってバンド6に移行しているようなのでバンド6が対応していれば問題ないようです。GR5は、バンド1/5/6/8/19と1/6/19に対応しているので音声通話も問題ないでしょう。
SIMサイズ、SDカードサイズ
同じメーカーのP8Lite等だと2枚差しできますがGR5は、Micro SIMが1枚のみさせます。ピンクのFOMAsimが使用可能かどうかは、不明です。
また、写真などの容量を増やすために最大容量128GBまでのMicro-SDカードが1枚させます。
その他
Android-OSのバージョンは、5.1。
テザリングは、8台まで。
Wifiは、2.4GHz帯のみ対応。(2.4GHzは、電子レンジ等と干渉するといいますが2.4GHzで困った事ないですしねぇ)
USBホスト機能非対応。(USBメモリ、キーボード等に非対応という事、まぁ使いませんけど)
NFC、お財布ケータイ機能非対応。(一般的なsimフリー機は、大抵非搭載)
赤外線無し。(ガラケー以外いらんよね)
Bluetooth4.1対応。
電源スイッチは、右側面。ボリュームが上、電源が下。
指紋認証機能あり。
最後に
正直無難です。
無難なのです。
P8Liteも値段の割には、良い性能で無難でしたがGR5も「値段の割には・・・」というイメージです。
3万円強という値段から考えると最大限頑張っている性能の端末です。
他の同価格帯の端末が微妙なので無難なGR5がまともに見えてしまうというのもあるのかもしれませんけど。特にZenfone2等は、縦が長くて重いですし5インチ系は、電源ボタンが上に付いているので嫌。ディスプレイは、Zenfone系の方が明るい気がしますけど。
後は、HTCのBlade V580辺りが競合になりそうですがV580は、V6を5.5インチにしただけのような印象なのでやはり微妙。
そして自分が思うGR5の欠点は、5.5インチである事。大きすぎ。この性能、値段で5インチだったら即購入だったのでしょうけど。普段ポケットにスマホを入れる人にとっては、15cmは、長すぎです。
普段は、カバンに入れてオフィスなどで使用するには、画面が大きい方が良いのでしょうね。電車の中を見回してもそういう使い方をしている人は、日本では、女性だけのような気もしますが。
後は、simが切り替えで問題ないので2枚差しできると良かったかな。
4月6日発表のP9Liteに期待です。
Huawei SIMフリースマートフォン GR5 16GB (Android 5.1/オクタコア/5.5inch/micro SIM) シルバー KII-L22-SILVER
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