当家の液晶ディスプレイは、長らくLG製L1953Tと言うTNパネルのスクウェア型19インチを使用していましたが一度映らなくなりコンデンサ交換をしています。
その時も買換えを考えは、したのですが前回ディスプレイ購入までに検討した各機種のお話でも説明したようにスクウェア型の19インチに見合うサイズのワイドディスプレイは、26インチ以上になるという点がありまた、そのサイズに見合う物は、当時(2014年)まだ2万円中ごろから3万円台と少々お高い値段だった為回避されました。
まぁ、300円程度のコンデンサ交換で修理可能だったのが一番大きかったのですけど。今でも元気に表示するし。
しか~~し、昨今27インチ液晶ディスプレイが低価格になって来ているのとWebサイトや各ソフト等がワイド画面に合わせたデザインになって来ていると思うことが多くなった事等もあり購入に踏み切ったのです。その、経緯は、「低価格27インチ液晶ディスプレイを比較検討します。」を読んでもらうとして散々紆余曲折比較検討した結果、結局購入される栄冠を手にしたのは、どのディスプレイなのかというと「Acer製 KA270H Abmidx」という27インチワイド液晶ディスプレイです。
選定理由
VAパネルとIPSパネルのどちらが良いかも迷いましたが結局結論としては、「値段が同じくらいなら画質は、変わらん」という事に。黒の階調や文字の輪郭とか色々細かいことは、あるようですけど。
そして、2017年年始にAmazonでクーポン使用で16000円程度だったというのも理由の一つ。ドット欠けは、現状気付いてないのでたぶん0です。
という訳で今回は、購入した後の使用感等に関してです。
基本性能
Acerの型番は、解りずらい気がしますがスピーカー付きのVAパネル機種です。日本エイサーのWebサイトにKAシリーズは、掲載されていますが当該機種が見当たらないというか全世界的に型番の後ろがbmidxになっている機種が見つからないのが気になります。一応アメリカのサイトにKA270HAという機種は、ありますが少し仕様が異なるようです。2016年5月発売の機種が1年も経たずに生産終了という事もないでしょうからサイト更新が遅れているか特別仕様なのでしょうか。謎。
Acer KA270HAbmidx(Amazon)
「KA270HAbmidx」検索一覧(Yahooショッピング)
「KA270HAbmidx」検索一覧(楽天市場)
サイズ:高さ=36.5cm/横=61.3cm/奥行=20.5cm
パネル:AMVA+(表面処理=ノングレア)
視野角:縦方向=178度/横方向=178度
応答速度:4ms(GtoG使用時)
輝度:300cd/m2
フリッカーフリー機能:有
ブルーライト軽減機能:有
最大消費電力:28.5W(実使用18W位?)
スピーカー:有(2W×2)
VESAマウント:対応
コネクタ:D-Sub=1/DVI=1/HDMI=1
発売日:2016年5月
保証:3年
表示用付属ケーブル:D-Sub=1/DVI=1
AMDFreesync対応:無
開封と外見
届いた箱を見て最初に思ったのが「それなりには、大きいけど実際は、もう少し大きいかと思った」でした。大きいですが想像していたよりは、小さいです。
開封して中身を取り出すと台座が意外にしっかりしていることに気づきます。そしてテカテカ。表面がテカテカです。わざわざメーカーも保護シートを貼っている位なので傷がすぐに付きそうです。保護シートは、空気がいっぱい入っています。まぁ、中国製は、皆そうなので問題ないですね。
日本企業だとレビューに文句書く人が居そうですけど。
この足は、アルミかダイキャストかなんかの肉厚の金属でできていてしっかりしています。前の19インチは、プラスチックだったのでガッチリ感、重量感が異なります。昨今の低価格ブームに乗って必要以上にコスト削減に走って使用者の利便性を激しく落とした日本企業とは、異なります。販売価格一緒でコストだけ削減とかただの利益追求だけやん。
ただ、このメーカーの一個上のクラスの製品は、台座がヘナチョコという噂もあるのでたまたまこの機種の開発担当者がまじめな感性の持ち主だったというだけかもしれません。
そして、台座と足を合体する際は、穴にはめ込んでネジを一本LOCKに回すだけです。簡単。プラスチックの爪でカチッとするタイプでは、無いのでVESAマウントを使用する時等分解も楽です。
足と台座の合体後。
カーペットの上に足の先を置いて台座の裏側のネジを回したら既に埃がたっぷりと・・・。保護シートは、剥がさない方が良いのかも。
ディスプレイ背面のこの部分に溝を合わせて下から足をガチャンと合体します。
背面には、品番シール。色々書いてあります。
左からHDMI、DVI、D-SUBコネクタ。こちらも下向きなので背面に壁があるような置き方の際に邪魔になりません。LGの27MP38VQ-Bは、地面と水平に挿すタイプなので結構邪魔になりそうです。重力に逆らっているのでコネクタに変なテンションかかり続けそうですし埃も溜まりそう。
ディスプレイ本体正面。
下側以外は、フレームが2mm程度のプラスチックなのでかなりスタイリッシュです。ただ、物をぶつけた際が怖いかも。下のメーカー名が入っているフレームは、ヘアラインのような仕上げでテカリがないのでこうなると台座をなんでテカテカにしたの?という疑問が激しくなります。
アンチグレアですがフラッシュの光には、さすがにかなわなかったようです。
以前の19インチディスプレイと並べると5cm位縦が広い感じです。縦は、46.5cm(実測)。横は、さすがに61.3cm(実測)もあると広いです。左に文字が寄っているWebサイトをブラウザ最大化状態で見ると見づらいです。
電源を入れると黒背景のど真ん中にACERの文字が黄緑色で2秒程度表示されます。スマホで撮影なので輪郭がぼやけていますが実際は、クッキリです。緑というよりも黄緑です。目も痛くなりません。
画面上の白い点は、1か月使用後の埃です。撮影後気づきましたが写真だと結構目立ちますね。使用感という事でこのまま掲載。
電源入れても特にコイル鳴き等は、無いようです。
フレーム右上。
液晶面が隅までありそうに見えますが実は、液晶面端から5mm程黒縁があります。なのでフレーム縁から描画領域まで約7mm強あります。他のディスプレイだとこの黒縁部分がフレームで隠されているのでしょうね。そしてこの液晶とフレームの隙間にも埃が入り込みます。にゃは。
下フレーム上は、特に黒縁は、ありません。あるのは、左右と上です。
「この狭額縁では、付箋が貼れない!!」と思うかもしれませんが大丈夫。液晶とフレームの隙間部分に挟めます。真ん中辺りは、少々緩いみたいで無理ですが上や下は、挟まります。貼れませんが挟めます。
各設定用操作ボタン達。右方の青色LEDの右が電源ボタンです。ボタンを押した感覚は、コツッ的な感じで0.5-1mm位押せるでしょうか。LEDの明かりも使用中は、特に気になりません。
画質
初期状態だととにかく明るいです。明るすぎます。現状明るさを10まで下げています。コントラストも高い気がしますが試行錯誤の末ディスプレイの側面上方からデスクライトで明かりを照らせば特にコントラストは、気にならないという事が分かったので初期状態から明るさだけ10まで下げた状態で常用しています。
視野角に関しては、特に問題を感じません。TNだと上や下から見ると黒く見えますが上下、左右から見ても特に黒くは、ならないです。ただ、なんとなくですが上から見た時に薄暗くなるような気はします。通常こんな角度から見ないので関係ないです。でも、IPSパネルだとどうなんでしょう?
では、細かいところを見ていきます。
左上のアイコン達を見ると文字の輪郭の輝度が高いような気がします。これがVAパネルのクッキリというものなのでしょうか?以前の19インチTNパネルでは、もう少し薄暗くボヤ~っとしていたのですがこちらは、クッキリ感があります。ただ、なんとなく輪郭にピッカリ感?もあります。
注:カメラがスマホなので格子が出ていますが実際は、こんなにクッキリとは、見えないです。スマホで撮影だと4Kディスプレイでも同じになるので参考まで。
ノングレアなので照明を当てた場合どうなるかと言うとフラッシュのようにならず特に問題ないです。まぁ、この辺りは、どの液晶でも同じでしょうね。
真上から照明だと視界に照明が入って照明がまぶしくよろしくないので実際は、右側のフレーム直上にライトが一直線になるような配置で使用しています。
雨の日など周りが暗いときに照明をつけずに使用すると明るさ=10でも明るいです。目に刺さる気がします。なので暗い室内でニートのように引き籠る使い方では、きついかもしれません。直接目に照明が入らないようにデスクライトの併用が良いと思います。
夜に室内灯を点けていれば問題ないので室内の明るさが重要のようです。でも、まぁ、子供の時に皆「暗い部屋でTVを見るな」と教わって来たでしょうから当然の知識ですね。
動画再生
HD画質の映画のmp4やYoutube等を随分と再生しましたが特に描画遅れや残像らしき物は、気にならないです。以前のTNパネルの19インチでは、少し残像が見えたシーンなどもこのKA270Hでは、特に気にならなかったので7年の技術革新は、それなりにあったのかなぁ?と思っています。
ゲーム
主にWarThunderやWorld of Tanks等のオンラインゲームをプレイしているのですがコントラストが高くなったからなのか今まで黒だと思っていた箇所が暗がりだっただけでちゃんと階調がある箇所だという事が見えるようになりました。
そして19インチだと横が1280ドット分しか視界が無かったのが1920ドットになり640ドット分広く見えます。これが大きいです。市街戦など障害物で見えない出会い頭の遭遇戦の際に見えない個所から弾が飛んで来る確率が低くなりました。
フリッカーフリー機能
以前のL1953Tは、当然そんな機能は、無かったのですが特に気にならなかったです。そしてKA270Hでフリッカーフリーを使用していますが正直なところ違いが分かりません。スマホのカメラを通して画面を見ると確かにL1953Tは、画面が明滅していてKA270Hは、明滅しないです。
でも、解らないものは、わからないのです。
洗濯機のマイナスイオンや水素水レベルのお話なのでしょうか?謎。
ブルーライトカット機能
画面が黄色くなるので使用していません。これも世間的に効果があるのかないのか謎なんですよね。誰か解明できないのかな。
スピーカー
レビューサイトでぼろくそに言われていますがその通りです。ただ、音量をあまり大きくしなければまぁ、それなりに聞こえます。ゲームや映画で迫力のある音を望むならウーファー付の5000円程度の外部スピーカーを別途使用したほうが良いと思います。
そして、当方は、以前から1200円のエレコムスピーカーを使用していたので現在は、KA270HAのスピーカーを使用していません。ようするに敢えてエレコムスピーカーから変更する必要が無い音質だという事です。
その他気付いた点
一点気付いた点としてあるのがMicrosoftのVisualStudio2015を使用した際にコードエディタでオブジェクトが別色で強調表示されるのですがオブジェクトだけ限定でおもいっきり文字がぼやける現象がありました。
最初ドットピッチが大きくなったからかと思いましたがこれは、この液晶特有と言う訳でもないようで大画面液晶だと起こりやすいようです。
原因としては、VisualStudioは、最近独自の描画エンジンを使用しているらしくそれらがWindows10+大画面液晶だと上手に描画できない「らしい」のだそうです。噂ですけど。でも、全ての大画面液晶で同じ症状なら世界中で阿鼻叫喚の嵐のような気も・・・。
解決方法としては、設定でハードウェアを使用しないにしてみてそれでもダメならエディタのフォントをゴシックからメイリオに変えます。当方は、メイリオに変えて綺麗、クッキリになりました。メイリオの字体は、ちょっと女の子文字に見えなくもないですけど。
VisualStudio以外では、特に遭遇していませんのでソフト開発する人限定の話でネットやゲームするだけの人とかには、関係ないですね。
最後に
購入前は、IPSパネルかVAパネルかで随分と悩みましたがVAを買って特に問題がなかったです。あの悩みは、何だったのか?という気がします。
最近は、4Kディスプレイも低価格化が進んで来ていますが27インチクラスだとまだ、高価です。SVGA(1280×1024)からFHD(1920×1080)に変更して思ったのが横幅は、問題ないのですが高さが少し足りない気がします。FHDで縦1080ドットありますが1440ドット程度あっても良いかな?と思います。
そうするとWQHD(2560×1440ドット)辺りが最適な気がしてきますがスマホだと存在する解像度ですがPC用ディスプレイだと民生用TVに合わせているからあまり選択肢がないのですよね。以前あったWUXGA(1920×1200)は、27インチでほぼ絶滅したし。
え~まぁ、とりあえずLG製L1953Tから比べたら隔世の感があり比較しては、ダメだったのかもという位進化を感じて満足しています。(実は、購入価格もL1953Tより1万円程安いし)
総合すると何年位壊れないかが不明ですが現状台座のテカテカが無ければ100点だったな。
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